運動効率を上げるのも食事次第!? 今回も筋力アップの食事法についてご紹介。上手に食事をとることが筋肉貯金のポイントなのだそう。正しい知識を身につけ、毎日の食生活に取り入れてみてはいかが?
杉本恵子さん
Keiko Sugimoto
1956年生まれ。「ヘルシーピット」代表、管理栄養士。健康に必要な食事、運動、休養の3点からその人に適した健康づくりをサポート。講演や執筆活動など多岐に活躍。
坂詰真二さん
Shinji Sakazume
1966年生まれ。「スポーツ&サイエンス」代表。NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。メディアでの運動指導や監修多数。近著に『世界一すごいストレッチ』(日本文芸社)
(写真左上)
緑黄色野菜
タンパク質の吸収を助ける、ビタミン&ミネラルが豊富なのが、赤、黄、緑など色の濃い野菜。生野菜と温野菜をバランスよくとるといいでしょう。ビタミンCの摂取にはフルーツも欲しいところ
(写真左下)
発酵食品
ヨーグルトはホエイタンパクと乳酸菌が多く含まれ、よい筋肉を作ると同時に、腸内環境を整えます。ほかにチーズや、日本の伝統食である納豆、味噌、ぬか漬けなども◎
筋肉アップに
野菜はいらない
×
「筋肉作りに欠かせないタンパク質を体に吸収&活用するには、ビタミンA、B、C、Eが必要です。これらは緑黄色野菜に豊富」(杉本さん)。「野菜の量は、肉などのタンパク源と同じから2倍が理想。100gの肉に対して、100~200gが目安。食事は主食(米)、主菜(肉や魚)、副菜(野菜類)、乳製品、果物をバランスよくとることが大事」(坂詰真二さん)
タンパク質は糖質で
吸収効率がアップ!
◎
「糖質をとって血糖値が上がると、それを下げようとインスリンが分泌されます。タンパク質と糖質を一緒にとると、インスリンが糖質とともにアミノ酸(タンパク質が分解されたもの)も速やかに取り込んでくれるので、吸収効率が高まります」(坂詰さん)
朝食は
食べないほうがいい
×
「筋肉をつけるためには、3食きちんと食べることが大切です。朝食を抜くと、前日の夕飯後から16~18時間ほど絶食することになります。この間、エネルギー源になる糖質や筋肉の材料になるタンパク質を補給しないと、筋肉が分解されてエネルギーに回されてしまいます。特に筋トレを行った翌日の朝食はマストです」(坂詰さん)
次回は「注目のプロテインで筋肉アップ&健康増進!」をご紹介します。お楽しみに!
撮影/ケビン・チャン 取材・原文/山村浩子