これまで、アワエイジ世代に骨折が急増する理由と今から骨を丈夫にする生活習慣を身につけることが大切であると学びました。気持ちは若いままでも、体の老化は進んでいるもの。まずは4つのチェックにトライしてみて、できなかったら黄色信号! 骨力、筋力、バランス感覚、受け身の4アイテムで骨折しない体づくりを。
強い骨プロジェクト⑯
4つのチェック項目を試してみましょう?
これできますか?
Check 1
片脚立ち
片脚で15秒以上立っていられますか? これは筋力とバランス感覚の初級編。何度かチャレンジして、15秒維持できない人は、かなり脚の筋力とバランス能力が衰えています。転倒骨折のリスク大なので要注意!
腕は胸の前でクロスするか、腰に当て、目は開けたまま。足の裏をしっかり床につけて片脚で立ち、15秒キープ。左右の脚を同様に
Check 2
片脚スクワット
片脚立ちができた人は、そのまま片脚でスクワットをします。筋力とバランス感覚の中級編。ゆっくり膝を曲げて、膝が45度くらいまで体が沈んだら、ゆっくり元に戻ります。3回以上できるか? が目安です。
片脚立ちから膝を曲げてゆっくりと写真くらいの角度までかがみます。上げた足は床につかなければOK
ゆっくり膝を伸ばして、元の姿勢に戻ります。これを3回以上できたら合格ライン。左右の脚を同様にチャレンジしてください
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Check 3
飛行機バランス
片脚で立ち、上体を前に倒しながら、もう片方の脚は後ろに伸ばします。左右の手を真横に伸ばしてバランスをとる上級編。15秒キープして、そのまま左右の手をたたきます。グラグラしないでできますか?
頭から背中、上げた足先までが一直線になるように。両手は真横に広げ、体と同じ高さまで上げます。軸足の膝は軽く曲がってもOK
体と脚の位置をできるだけキープしたまま、左右の手を顔の下あたりでたたきます。ゆっくり体と手足を元に戻し、脚を替えて同様に
Check 4
片脚靴下はき
日常生活で靴下やストッキングをはくとき、片脚立ちのままできますか? グラグラして途中で足をついてしまうのは、脚の筋力とバランス感覚が衰えている証拠。日頃から習慣にすると、バランス感覚が養えます。
片脚で立ち、もう片方の足に靴下をはかせます。グラついて途中で足をついてしまったらNG! 左右の足ともはけましたか?
こんなことない?
Check 5
歩行速度が遅い
同世代の友人と歩いていて、置いていかれることがよくありませんか? 特に最近になって歩く速度が遅くなった人は要注意!
Check 6
平地でつまずく
平地や些細な段差につまずくのは、自分では足を上げたつもりが、実際は上がっていないという、動きを読み取る感覚が落ちています
Check 7
ほとんど歩かない
移動はつねに自動車で、普段ほとんど歩かないという人は要注意! 歩くことは骨折しない骨づくりに欠かせない要素です
次回は、転倒しない体づくりについて、引き続き中村格子先生に伺いました。
撮影/横山翔平 ヘア&メイク/川瀬輝美 モデル/田熊ゆい 構成・原文/山村浩子