痩身効果の高い全身運動で、膝への負担も少ない自転車。体重増加中のミーナに、ぴったりの運動すよね。元々自転車好きなので、自転車専用レーンがあれば、毎日の通勤に利用したいくらい。自転車レーンが整備されているアムステルダムが、うらやましいです。
体にいいことがいっぱい!
楽しく痩せる! 自転車LIFE
実は自転車はOurAge世代に最適な運動ツール。スポーツとして、あるいはリゾートに、街乗りにと、
ちょっとこだわりの自転車ライフを始めませんか?
整形外科医で自転車大好き女医に聞く! Q&A
自転車がOurAge世代にいい理由
ここでは、自転車がOurAge世代におすすめの理由を、自身もロードバイクを楽しむ整形外科医の蔵本理枝子先生がQ&A方式で詳しく解説!
今回は、ダイエット効果と、自転車に乗るという有酸素運動におけるメリットなどについてご紹介します。
蔵本理枝子さん Rieko Kuramoto
profile
日本整形外科学会認定スポーツ医、いとう整形外科副院長。
自身もロードバイクやトライアスロンが趣味で、数々の大会に出場する自転車好き。
医療現場のほかに、雑誌や新聞などに連載を持つなど、
リエチ先生の愛称で多方面で活躍
Q1
自転車に乗ってダイエット効果があるのですか?
A
ランニングと同じ消費カロリーで、全身運動なので痩身効果大!
厚生労働省が策定した、身体活動における強度の指標にメッツという単位があります。これは活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表すもの。
座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツ。これによると、ジョギング全般が7メッツ、マイペースでの自転車通勤で6.8メッツ、マラソンは13.3メッツ、レースペースでの自転車が12メッツ。つまり自転車はランニングとほぼ同じ運動量、山道での自転車なら8.5~14メッツあるので、それ以上ということになります。
一見、自転車のほうが楽で運動量が少ないイメージですが、ある程度の距離、時間を乗ることで、効果的な有酸素運動に。また、サドルを高めにして前傾姿勢で乗ることで、脚だけでなく腕や腹筋、背筋も使うので、実は自転車は全身運動です。痩身効果も十分に期待できます。
山道での自転車 8.5~14メッツ
マイペースでの自転車 6.8メッツ
ゴルフ 4.8メッツ
散歩 3.5メッツ
レースペースでの自転車 12メッツ
ジョギング全般 7メッツ
マラソン 13.3メッツ
ジョギング全般とマイペースでの自転車がほぼ同じ運動量。
全身運動で痩身効果も大いに期待!
※メッツ値(身体活動と運動の強度を表す単位)は代表値で、個人の体力や技術レベルで誤差があります。
参考文献/改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』国立健康・栄養研究所
Q2
ジョギングに比べていい点はどんなところですか?
A
関節に優しく、長時間継続できるのがメリット。
有酸素運動という点では、ジョギングでもいいのですが、自転車の最大のメリットは膝などの関節に優しく、長時間の継続がしやすいことです。同じ時間ジョギングを行うと、膝などの関節への衝撃がかえって体の故障につながることも。高齢者でも歩行はつらいけれど、自転車なら乗れる…というケースもあるほど。ただし、前傾姿勢に慣れず、フォームが悪いと、膝痛や腰痛、肩コリなどが起こることもあります。
しかし、これも上手に乗れば解消できます。例えば、ハンドルに頼りすぎず、腹筋に軽く力を入れて骨盤を立て、前方を見るときに首が反りすぎないように。こうすることで、腰痛をはじめ、肩コリやサドル痛(股間の痛み)が予防でき、体幹が鍛えられるので全身運動に。ほかのスポーツと比較しても継続しやすく、OurAge世代におすすめの運動といえます。
取材・原文/山村浩子
次回は、自転車が体に与えるさまざまな好影響や注意すべき点などのQ&A3~6までをご紹介します。