いよいよ【ノルディックウォーキング編】の最終回、結果発表です。2ヵ月間ルディックウォーキングにチャレンジした4人の部員の成果や、いかに…!?
教えていただいたのは
堀江恭子さん
Kyoko Horie
1975年生まれ。国際ノルディックウォーキング連盟公認・日本ノルディックフィットネス協会アドバンスインストラクター。
健康運動指導士。企業、自治体でノルディックウォーキングや特定保健指導、介護予防教室、セミナー講師として活躍。個人でも定期的に教室を開講中
部員No.14「バブリー」こと
金安美絵さん(1964年生まれ・公務員)
風を切って歩ける!スピードを実感
先生に「大丈夫かしら」と、いちばん心配されていたのがバブリーちゃん。ポールを持つだけで体がフラつく状態でした。毎日根気よく歩き続け、徐々にスピードが出せるように。筋力や柔軟性UPもこれからの目標。
バブリーの課題
ずばり「体幹が弱すぎ」と指摘されたバブリーちゃん。何をするにも体がぐらぐら揺らいでしまいます。ウォーキングだけでなく、もれなく体幹トレーニングも宿題に! 実は趣味で通っているテニススクールでも同じ指摘を受けていたとか。無理のないエクササイズで気長に体幹強化を!
体幹トレーニングの基本、膝にボールを挟み、ヒップを持ち上げるエクササイズ
ひどい肩コリ対策に、呼吸とともに肩甲骨を動かすエクササイズをプラス
【2ヵ月後……】
筋肉量アップ&体幹強化を目標に、まだまだ頑張れそう!
「1年後の銀婚式にウエディングドレスを着たくて」と応募したバブリーちゃん(バブリーな過去の話が多いため、このあだ名に)。下半身は細いのに、お腹や背中に脂肪たっぷり。ドレスを着られるまで上半身を引き締めないといけません。全体的に筋肉がないため、ウォーキングフォームも初回からかなり心配されていましたが、毎日の通勤を片道40分×2回歩いて頑張りました。
かくして2カ月後にはへそまわりが約8㎝もマイナス。ヒップアップしたのは言うまでもなくウォーキング効果。「32%以上あった体脂肪率がついに30%を切ったときには本当にホッとしましたよ〜」。活動が増えて外に出る機会が多くなったので、ご主人いわく「これで痩せてキレイになっちゃったら心配だな」だそうで。ごちそうさま♡
体脂肪率が2.2%減。実質、体脂肪を1.4kg減らした計算。除脂肪体重(主に筋肉量)がほとんど減らない理想のダイエット。
部員No.13「カブちゃん」こと
兜 佳子さん(1962年生まれ・会社員)
ダイナミックなフォームに脱帽!
運動はまったくといっていいほどしていないけれど、歩くのだけは得意と言っていたカブちゃん。指導を受けた日から歩きはじめ、1週間後には誰よりさっそうとしたフォームに。これはまさにフィットネスレベル!
カブちゃんの課題
出るところが出て、とてもグラマーな体型。お尻の横が張り出しすぎているのは、股関節が内側に入りやすいため。ウォーキングのほかに、お尻〜太もも引き締めエクササイズを提案。お尻を外側に絞る気持ちで締め、内転筋を鍛えます。エクササイズボールを使うと効果的。
ちょっと反り腰だけど、痩せたらスタイルがよくなるタイプです!
つま先を外に向け、ボールを太ももに挟んで内転筋をぎゅう~
【2ヵ月後……】
食事にも気を配り、2カ月でここまで大幅にサイズダウン!
「この2カ月に賭けます!絶対に痩せる!」の宣言通り、本当に頑張ったカブちゃん。誰よりも真面目で、帰宅後に毎日ほぼ1時間のノルディックウォーキング。「運動は苦手でも、地道に歩けば痩せる」ということをみごと実証してくれました。元栄養士という経歴を生かし、自分でも、炭水化物を減らして、タンパク質を多くとる糖質オフの食事を心がけたので、スタートから体重もスイスイと減って、かなりモチベーションもアップ!
149㎝と小柄なのに、2カ月で5.4㎏もマイナス、しかも体脂肪率もぐんと少なくなりました。何よりウエストが9㎝も細くなったのがすごい。へそまわりやヒップも5㎝減っていますが「膝から上が痩せて、洋服を着たときのラインが変わった感じ。しかも指や手首も細くなったようです」とのカブちゃんコメント。客観的に言わせてもらえば、顔の大きさまで違います。
小さな体で体重5.4kg減、体脂肪率が4.1%減というのはなかなかの数字。食事も運動も正しくできていれば見た目も若く!
部員No.12 「北みーしゃ」こと
北見祐子さん(1961年生まれ・学校職員)
筋力がアップして日常の動きが楽に!
意識すると手と足が一緒に出る状態だった北みーしゃ。1カ月ほどで大股のフォームに。最終的には筋力アップを実感。ストッキングをはくときにヨロヨロしていたのが、片脚立ちでもはけるようになったのです!
北みーしゃの課題
日常的に、つま先側に体重をかけ、前傾姿勢になっている北みーしゃ。堀江先生は、それが原因でお尻が落ちてしまっていると指摘。かかとに重心をのせる練習を毎日行うこと。また、肩甲骨をもっと引き寄せるエクササイズも取り入れて。
気がついたときに、指を上げ、かかと側だけで立つように意識。その状態で肩甲骨を動かすと効果的です
【2ヵ月後……】
「もっと歩きたい!」生まれて初めての感覚です!
ダイエット倶楽部第1シーズンから10㎏近くのダイエットに成功!股関節や腰痛といった痛みも改善されてきました。それでもまだまだ日常的にウォーキングするなどの運動は取り入れていなかったため、運動で痩せる今回のテーマ、最初はとても不安だった様子です。ところが、1カ月もたたないうちに「歩くのがとっても楽しい♪ 歩かずにいられない」とコメント。これにはビックリ!
日中に時間を作れないので、歩くのは夜遅い時間。そして、帰省の際には「実家の父と田舎道を二人で楽しくノルウォークできたのは一番の思い出。意外なところで親孝行ができました!」。肝心の成果はと言えば…「ウエストまわりと二の腕が明らかに違う感じ」と言うだけあり、脇腹すっきり。体脂肪率30%を切る目標は次回にお預けです!ガンバロー‼
除脂肪体重を減らさず体重と体脂肪率が減っていることに注目。数字の変化は少ないのに、ボディラインの変わりっぷりにビックリ
部員No.15 「ぶーちゃん」こと
水谷理恵さん(1969年生まれ・介護福祉士)
肋骨の下からが脚!その感覚がGOOD
堀江先生は「脚は肋骨の下から生えているとイメージして」が口癖でした。そうすると歩幅が広がるからです。足の裏で蹴ってしまうぶーちゃんの歩き方も、そのイメージを持つことで徐々に改善された模様!
ぶーちゃんの課題
介護の仕事で子どもを抱えることが多く、首や肩に痛みを抱えていたぶーちゃん。肩甲骨の硬さをほぐすことが第一の課題。ストレッチに重点を置きましょう。また、歩くときに地面を蹴る癖があり、それがふくらはぎを必要以上に太くしていると先生の診断でした。
抱っこする姿勢を繰り返してきたために、肩甲骨が固まったままに
呼吸とともに関節を柔らかくするストレッチやエクササイズを指南
【2ヵ月後……】
コツコツやれば必ず効果が出る!自信がつきました!
体脂肪率38%という、文字通りの「ぶーちゃん」は、ご多分に漏れずお米やスイーツが大好き。しかも運動嫌いと自己申告をし、ウォーキングの指導を受けるも歩く時間は20分や30分…。はたして2カ月間頑張れるのか、それ自体が心配されていました。ところが!2カ月間で体脂肪率を33%まで減らす、すごい根性の持ち主だったのです。
ウォーキングを頑張っても体のあちこちが痛くないとわかると、歩く距離を徐々に延ばしていきました。後半には「歩くのが楽しくなってきました〜」とまで。そして何より、あれだけ頑固だった肩コリがなくなったのです。体重は約3.5㎏マイナスですが、体脂肪率が5%も減ったのは、計算上脂肪だけが3㎏以上減ったということ。これは健康ダイエットの鑑!むくみも取れて顔もひとまわり小さくなりました。
体重は3.6kg減ですが、体脂肪率は驚異の5%減。これは、4.3kgもの脂肪を減らした計算です。その脂肪量、想像したらすごいですね
★明らかに(特におなかまわりが)ラインがスッキリしたみなさん!さぁ、今度痩せるのはあなたです。堀江さんと一緒に歩きませんか?
「ノルディックウォーキング体験セミナー」、参加申し込みはコチラ!!
撮影/矢部ひとみ ヘア&メイク/渡辺真由美 スタイリスト/安部祐美
ノルディックウォーキング指導/堀江恭子(日本ノルディックフィットネス協会)
構成・原文/蓮見則子