骨代謝!
骨粗症(こつそ しょうし ょう)は予防が肝心!
思いがけない骨折などにつながる「骨粗しょう症」は、女性ホルモンの枯渇が大きな原因。閉経後の女性は誰もが予備軍といえます。
骨量アップ!
骨量の減少を食い止めるために
骨粗しょう症の予防・実践編
骨量を維持するには
栄養バランスが最重要!
一度失われた骨量を取り戻すことはできませんが、骨のエイジングを食い止め、骨折を予防することは可能です。その要となるのが食生活です。
「骨の原料となるカルシウムはもちろん大事ですが、それだけでは骨を作ることはできません。さまざまな栄養素の相乗効果によって骨形成が行われるからです。特に、良質なタンパク質はカルシウムをつなぎ合わせるコラーゲンの原料となり、骨を丈夫にしてくれます。牛乳はカルシウムとタンパク質が両方とれるので、毎日コップ1杯飲むといいでしょう。また、ビタミンK₂が豊富な納豆は、エストロゲン様の作用をするイソフラボンも含んでいます。バランスよく食べて、骨の若さを保ちましょう」(松峯先生)
松峯寿美さん Hisami Matsumine
1946年生まれ。東峯婦人クリニック院長。医学博士。日本産婦人科学会専門医。
東京女子医科大学、同大学院卒業。
1980年に開業以来、妊娠・出産・更年期・老年期まで、
婦人科系のQOL(生活の 質)を保つ医療を実践。
骨盤底筋トラブルの治療や子宮脱を改善する経腟手術なども行う。
『女性の医学BOOK』(永岡書店)など著書多数
福岡由理さん Yuri Fukuoka
1982年生まれ。理学療法士。
東峯婦人クリニックにて産前・産後の骨盤底筋ケア、更年期以降の尿もれ、
骨盤臓器脱の予防・改善に有効な骨盤底筋トレーニングを指導している。
全身のバランスを整えて不調を改善する理学療法を行う。
共著に『ウィメンズヘルスと理学療法』(三輪書店)など
次回は、できることから実践したい、骨の若さを保つために心がけたいことをご紹介します。
イラスト/かくたりかこ 取材・原文/大石久恵 監修/松峯寿美、福岡由理