内臓脂肪を減らす鍵は糖質を抑えること。では、具体的にどのくらいの量になるのでしょうか?
食事ルール
プチ「糖質オフ」
内臓脂肪をためる原因は「糖質」です。内臓脂肪を落とすためには、食事は緩めの糖質オフ、最近広まっている「ロカボ」を基準にしましょう。最初は、食べてもよい糖質の量を把握することが大事です。
※「ロカボ」はローカーボハイドレートの略。食事に含まれる糖質を緩やかに減らすこと。<北里大学北里研究所病院 糖尿病センター長 山田悟先生提唱>
1食の主食は糖質40g以下
1日の糖質量は70〜130g(それ以下にならないよう)。カロリーでなく糖質量だけ考えればよいので、糖質が少ない肉や魚はたくさん食べてもOK。
最初は、糖質量がわかるアプリやガイドブックで、どんなものに糖質が多いか確認してみて。ご飯、パン、麺類などの主食は糖質量が多く、それだけで1食の糖質量を超えてしまいます。
●1食の糖質量を40g以下にすると…
●主食はこんなに少量でも糖質40g!
- ・白米ご飯……茶碗3分の2弱
- ・食パン……4枚切り1枚
- ・ロールパン……2個
- ・そば(ゆで)……170g(1玉弱)
- ・うどん(ゆで)……200g(1玉弱)
- ・パスタ(乾燥)……55g
監修
横山裕一さん
Hirokazu Yokoyama
1959年生まれ。慶應義塾大学保健管理センター教授。医学博士。当初、アルコール代謝を研究、米国留学中、アルコール脱水素酵素(ADH7)の遺伝子解析に従事。本センター異動後は、飲酒を含めた生活習慣、メタボリックシンドローム、脂肪肝などをテーマに数々の研究成果を報告。著書に『こうして落とす! 女性の内臓脂肪』(PHP 研究所)
栗原 毅さん
Takeshi Kurihara
1951年生まれ。栗原クリニック東京・日本橋院長。医学博士。日本肝臓学会専門医。治療だけでなく病気予防にも力を注ぎ、わかりやすい生活習慣指導に定評あり。肝臓専門医の視点を生かした消化器疾患、糖尿病、高脂血症、脂肪肝、内臓脂肪、肥満などに関する著書多数。クリニックは連日、健康を気遣う中高年で満員に。
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イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子