ダイエットは生活の中での少しの気遣い、頑張りすぎず心地よく
ダイエットをしたくても、わざわざ運動したり歩いたりする時間をつくるのが難しい場合は、日々の暮らしの中で楽に取り入れられることを見つけることが重要です。下で3人のテクニックを紹介しますが、その他、素敵女医に行ったアンケートの回答で多かったのは、「ストレッチをする」という記入。
また、「しっかり睡眠をとることが大切」という答えも多数。さらに、「年齢的にむしろ気にせず、減りすぎないように注意しています。体重を気にしすぎることで、皮膚のたるみが悪化したり骨量が減少するのは避けたいです」(クリニックシュアー銀座・飛田砂織先生)のような考え方も主流に。
忙しくてもできる効率のいいダイエット方法は?
生活の隙間時間でできて効率のよい方法を素敵女医が伝授。今すぐにでも始められる実用的なテクも聞きました。
姿勢を正すために診察室の椅子をバランスボールに
塩之谷 香さん
Kaori Shionoya
62歳 整形外科
塩之谷整形外科
デスクワークで座る時間がどうしても長くなる人は、この方法で強制的に姿勢&体幹を整えて。「数年前から診察室の椅子をトレーニングジム用のバランスボールに。周囲からは姿勢がよくなった、背中のラインがきれいになったと言われています。また、体幹は強いほうだと筋トレのコーチに言われました」
体幹が整って安定感のある塩之谷 香先生の引き締まった後ろ姿を見て、「このテクノジム社のバランスボールを購入される患者さんが時々いらっしゃいます」
自分で決めた“ながら体操”を隙間時間に
平井倫世さん
Tomoyo Hirai
49歳 整形外科
予防からはじめる整形外科
T CLINIC Ichigaya
運動の時間をわざわざ設けるのが苦手な人は、ちょっとした空き時間を有効に使うべし。まずは習慣にすることが大切。「自分で決めた体操を隙間時間にやっています。 どれも、『ながら体操』なので、エレベーターの中、歯磨きのとき、仕事の合間に手軽にできるものばかりです」
●ながら体操
<1>
「デスクワークなどで背中が丸まっていると、首への負担が増えるので、背中(胸椎)を意識して反らします」
「大好きな片脚立ち。骨密度を上げ、体幹トレーニングにも。歩行は片脚の連続動作です。一生歩くためにぜひ!」
「思いっきりつま先立ち! お尻、内ももまで使って、できる限り高く伸びて」
隙間時間に筋トレなど欠かさず続けています
住吉周子さん
Shuko Sumiyoshi
58歳 美容皮膚科・漢方内科
Shuko Clinic
普段の動作もカロリー消費につながるような意識を持つだけで、できることはいっぱい。「自宅ではなるべくこまめに動くようしています。階段も早足で昇降したり、歯磨きの時間を使ってスクワットをしたり。朝はヨガマットでプランク。パワープレートにも乗るようにしています」
「パワープレートはなんとなく体を任せたり、バランスをとるためにしゃがんだりしています」
「お腹にしっかり力を入れてプランクから、ヒップ、背中などストレッチ」
やりすぎはウエイトコントロールに悪影響かも
対馬ルリ子さん
Ruriko Tsushima
64歳 産婦人科
対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座
医師ならではのこんな助言もダイエットの真実。「体重や見かけを気にする生活はやめましょう。体力と気力を保ち、生き生きと動ける人でいるほうが大事です。人の目より自分の快適を優先する生活を。骨、脳、関節や筋力を守りましょう。体重を気にしているうちに骨が折れやすく関節が変形し、歩けなくなり、認知が低下する女性が多いのです。私の場合はバランスよく3食食べ、適正体重を保ち、ストレッチや筋トレなど運動も取り入れるように心がけています」
撮影/素敵女医 取材・原文/通山奈津子