割れる、欠ける、もろくなる、波打つ、巻いてしまうなど、爪のトラブルに悩まされている人は少なくありません。素敵女医の皆さんも爪のケアには気を遣っているようです。今回は、QOLにも影響を及ぼす爪の健康について詳しく聞きました。
素敵女医94人に聞きました
爪のトラブルや悩みはありますか?
1位 巻き爪…24%
2位 縦線が出る…23%
3位 波打つ…14%
4位 爪周囲炎…10%
5位 変色…9%
アルコール消毒、甘皮のケアにも注意を
素敵女医にも悩んでいる人が多い手足の爪問題。特に目立ったのが足指の巻き爪です。対策として多くの人が月に一度、ネイルサロンでカットとケアの施術を受けていました。なかには医師ならではのトラブルも。
「アルコールアレルギー兼アトピー性皮膚炎のため、一時期、消毒液の使用や頻繁な手洗いで、手の爪の周囲炎、縦線が出る、波打つ、色が悪くなるなどの症状に悩まされました。コロナ禍の今も、アルコール消毒は手のひらの内側だけにしています」(銀座ケイスキンクリニック・慶田朋子先生)
また爪の生え際にある甘皮のケアの仕方に、注意を呼びかける人も。
「甘皮は爪の製造工場のひさしのようなもの。ここを処理して切ると、爪にいく栄養や酸素が減ってしまいます。特に縦線の入りやすい人は要注意。日頃から、爪周辺もクリームなどで丁寧にケアすることが大切です」(美夏クリニック・石井美夏先生)
特に爪が乾燥しやすい秋冬は、爪周辺への保湿を心がけましょう。
S-Joyとは、素敵女医(SUTEKI JOI)からのネーミング。Over-42のOurAge世代で、若々しくイキイキと輝いている女性医師に、ずっと美しく健康で過ごす秘訣を伝授してもらうシリーズです。
美容皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、幅広い科の先生方の専門知識を生かしたアドバイスや、ご本人が実践していることをお伝えします。
New S-Joy
塩之谷 香さん
Kaori Shionoya
62歳 整形外科
塩之谷整形外科
「爪の外来で、毎日50人ほどの爪の患者さんを診ています。巻き爪で悩んでいる人は多いですね。巻いている爪は超弾性ワイヤーを使って治療。患者さんの本来の爪の形に戻すことを目指して治療しています」
富永喜代さん
Kiyo Tominaga
54歳 麻酔科
富永ペインクリニック
「ヘパーデン結節外来をしていてブロック注射をするので、爪は伸ばしません。清潔に切りそろえるために爪切りにはこだわりがあります。理容師さんが使う理美容業務用のフェザー社特選ネイルニッパーという切れ味がよいものを使用しています」
イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子