爪の色素線条治療にはレーザー療法が有効です
自身の爪では、陥入爪(軽度のくい込みによる赤みと痛み)、縦線が出る、波打つなどの症状を経験した坪内利江子先生。
「表面が波打つなど、一時的に爪母の障害があるときは爪母ケアをしたり、ステロイドや保湿剤の塗布を徹底しました。縦線は爪母から爪にかけてオーガニックオイルで保湿を。ひどいときはケラチンのためのアミノ酸サプリを飲んだこともあります。あとは日頃から、オイル美容液を塗ったり、症状があるときはヒルドイドでマッサージをしています」
また、患者さんのなかには爪の色素線条に悩む人が多く、その治療のためのレーザー療法も行っているといいます。
「爪の色素線条はピコレーザーで軽快しますが、手あれがある人は再発しやすいので、日常的な保湿が大切です」
「爪の色素線条は、爪甲内のメラニン色素による淡褐色から黒色までの縦の線条のこと。爪母に存在する異常なメラニンの増加、あるいは機能亢進(こうしん)によって生じます。治療の際には皮膚がんとの慎重な選別が必要です」
坪内利江子さん
Rieko Tsubouchi
61歳 皮膚科・美容皮膚科
銀座スキンクリニック
撮影/素敵女医 取材・原文/上田恵子