みなさま、風立ちぬ秋がやっとやっと、やって来ました。嬉しいです。患者さんとのコミュニケーションも「暑いです~」から、「涼しくて歯ッピーですよねぇ」なんて口角が上がるようになっております。
というわけで、気候が良くなってきた機会に以前からやらなくちゃと思っていた大腸の検査を受けることにしました。
コロナ禍以降ついつい健診も遠のく…。という声が多い昨今ですよね。私もそうなんです。何ともないからまあまあと毎日を送り、歯ッと気がつくと数年が経ってました。が、考えると私の父は直腸がん、弟は大腸がんがもとで亡くなっています。二人の親族を腸のがんで失った身の上なので、私の発がん率は50%。それを考慮すると、身を正すという意味でも大腸の検査を受けることは重要だと思いました。今年の五月に潜血便の検査は終えていて異常が無かったので、今回は大腸CT検査を受けることにしました。内視鏡検査の経験はありますが、CТは初体験。興味もあったんです。
初体験の大腸CT検査、どんな感じ?
内視鏡検査の時の大量の下剤に辟易して数年も検査をパスしていた自分ですが、「あ✨✨ これ良いかも」と今回の検査を受けるきっかけになったのは下剤の量です。内視鏡検査では2ℓくらい飲む必要がある下剤ですが、2ℓ?どころか、わずか250ml。これ、魅力でした。「わーい楽じゃん」みたいな感じで都内某所の検査クリニックにすいっと予約し、数日後にはもう検査食とCT用造影剤3本、下剤のマグコロール250ml1本が郵送されて来ました。これらは検査前日に服用します。とてもシンプルなセットでした。
とはいうもの、やはり前日の禁欲的なレトルト食品には普段の食事が如何に幸せに満たされていたのかと思い知らされました。が、一日の我慢です。噛む必要性の無いお粥や柔らかな食べ物は味気なく、ひたすらガムを噛むことで歯ッピーホルモンを出すように努めました。毎食後に飲むコロンフォートはヨーグルト味で飲みやすかったです。
さて、いよいよ検査前日の最大イベント、塩類下剤のマグコロールを飲みます。ああ、アレが来るのねと何やら自分の腸に謝りたい気持ちになりますが、一口飲んだら酸っぱいのなんの、すし酢を原液で?飲んでるような。グイっと一気にはいけません、休み休みゆっくりと水を飲みながらでないと、歯のエナメル質に酸のダメージがありそうで歯医者ながらもビビりました。3、40分をかけてやっと飲みほし、後はくるのを待つだけです。そして、それは私の場合、思ったより早くきました。眠って、またくる…を繰り返すうちに朝を迎えました。
いよいよ大腸CT検査当日です。
検査当日は食事はNGですが、水分摂取は自由だったので良かったです。クリニックに行くと割合若い世代の方も多かったです。内視鏡検査と違って鎮静法を使用しないので不安はあったけれど、痛み等もなく、思った以上すんなりとCT検査は終了しました。
が、一つだけ謝ることがあるとしたら検査前、看護師さんに下剤服用後の便の色を聞かれた時に、つい、見栄をはり、透明ですと答えてしまったことです。本当は若干濁ってました…辛かったんです…。ちなみに、大腸CT検査ではそこまで厳しくなかったので、そこは助かりました。
記事が続きます腸内環境が悪いと口内環境も悪くなる?
子どもの頃、お腹を壊すと診てくれた老齢の内科医の先生が半分笑い混じりに、「寝てる時には口と腸が一本になるから、腸の大腸菌が口の中にウゴウゴと登ってくるんだぞ。だから歯磨きはちゃんとしなさい。口をキレイにするとお腹も治るよ」と、まるで怪談話のように語ったことを思い出します。確かに言えてると、最近妙に納得。
腸内の悪玉菌が増えると、免疫力が落ちて感染症などに罹りやすくなります。体調が悪くなることで、口内のバランスが悪くなるので当然、虫歯菌や歯周病菌が増えやすくなる。また、腸内の悪玉菌が増加すると便秘になり、老廃物は血液を巡り、口臭として排出されたりします。腸の腐敗物質が血液に流れて、呼吸とともに排出することもあるようです。
この逆もしかり、口内の悪玉菌が腸内に流入すれば腸内のバランスが悪くなり体調不良が発生します。まさに、口から腸は一本道。どちらにとっても、良き道筋を作って上げることが健口、健腸への近道であることは間違いではないようです。
生活の中で良き口内環境を作る3つのケア
腸とつながっている口内をよい環境に保つ秘訣は、3つあります。
・口腔ケアの基本は歯磨き
特に就寝前の歯磨きは、歯ブラシだけでなくフロス、歯間ブラシ、タフトブラシを併用して、丁寧に行うこと。
・ドライマウスの予防
殺菌作用のある唾液の量が少なくなると悪玉菌が増える原因に。更年期以降は、噛む回数をアップすること、会話、顔トレ、唾液を出すツボの刺激やマッサージを積極的に行い、唾液力アップを心がける。
・口内環境を整える食材を選ぶ
緑茶のカテキンは悪玉菌の繫殖を抑える働きがあるので適量、嗜む。オメガ3脂肪酸を含む青魚は細胞の修復をする働きがあり、腸内環境を整える食材とも。また、食物繊維の豊富な玄米、糖質が少なく虫歯の原因の悪玉菌を増やしにくい全粒粉パンを選んでみるのも良きことでしょう。
口内環境整えるために、私、これやってます!
さらに、このマッサージを習慣にするのもおすすめです。ネバつく口内、ドライマウスを予防する唾液を出すマッサージです。
チョキあご挟み
あご下のフェイスラインには唾液腺があります。あごの骨を指で挟み、グイっと押し上げながらマッサージします。唾液も出るし、血流もアップするので顔下半分のリフトアップも✨✨ 洗顔の時にするのも、オススメです。
口から腸が一本道と同じように、健康と美容も一本道と思います。
どちらも大事にして、歯ッピーな秋になりますように✨✨
記事が続きます『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』
TVでも話題!! マスク老け、マスクこり、たるみにも!!
石井さとこ先生の顔トレがこの一冊に!! 今こそ口もとを楽しく鍛えて、スッキリ!!
この本では、マスク下でできる舌や表情筋のエクササイズを公開。
すべてのメソッドは二次元コードから、やり方がわかる動画が見られます。また、歯科医師ならではのウイルスや菌に負けないための口もと習慣もご紹介。
毎日の顔トレと、新しい口もと習慣でご機嫌な口もとになりましょう!