「なんとかしてお腹をへこませたーい!」と叫ぶ、カルチャースクール講師の南雲朝子さん。「ぽっこりお腹凹ませ<実践編>」を監修してくれた筋膜調整サロン「トリガー」の理学療法士・中村雄一さんと半田 瞳さん、管理栄養士の麻生れいみさんがサポートするなか、2カ月の挑戦が始まりました。
挑戦した方は
南雲朝子さん
Asako Nagumo
1970年生まれ。カルチャースクール講師
身長 157㎝ 体重 48.5㎏ 体脂肪率 23%
カラーセラピーやアロマセラピーの講師を務めるほか、いくつかのパートもこなす多忙な日々
サポートしていただいたのは
中村雄一さん
Yuichi Nakamura
理学療法士。筋膜マニピュレーション認定スペシャリスト。動きの癖や姿勢から痛みを解消する専門家でもあり、便秘、冷え、生理痛など自律神経系の不調ケアも得意
半田 瞳さん
Hitomi Handa
理学療法士。筋膜マニピュレーション認定スペシャリスト。骨盤底筋と尿失禁の研究を専門に行い、多くの論文を発表。独自に開発した骨盤底筋体操の有効性も科学的に証明
麻生れいみさん
Reimi Aso
1964年生まれ。管理栄養士、料理研究家。2021年春から東京医療保健大学大学院在籍。全国アスリート臨床栄養協会理事、日本健康食栄協会代表
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50歳を過ぎてお腹に異変! 2カ月でお腹はどうなる?
1年ほど前から急にお腹が目立つようになったと訴えるのは、体重や体脂肪率の数値も問題なく、お腹以外はとてもスリムな南雲朝子さん。
「すいかでも入ってるの? と息子たちにも笑われるほど。やせたいわけじゃなく、すっきりお腹に戻りたいだけなんです」と切実です。
おまかせあれ、単純なダイエットではないのが今回のポイント。カラダ改造はもちろん、食生活も見直して、内側からも整えるのがOurAge流です。
やせているのになぜお腹だけ出ているの?
南雲朝子さんの自己診断
「昔から食事のあとにぽこっとお腹が出るほうでしたが、最近は出たまま、へこまない。運動の習慣がなく、腹筋が弱いことが原因かなと思います」と南雲朝子さん。
胃下垂と言われたこともあり、便秘ぎみでたまに便秘薬のお世話になってしまうそう。
「内臓の問題もあるのだろうなと想像しています」
中村雄一さん・半田 瞳さんの診断
南雲朝子さんの立ち姿勢や動作を見るなり「お腹が出てしまうのは、姿勢の問題がいちばん大きそうですね」と推測する二人。
「骨盤が前傾して反り腰になっているので、必然的にお腹を支えられないという“あるある”な原因だと思います。筋膜を整えて姿勢が変われば、きっとお腹はすっきりすると思いますよ」
麻生れいみさんの診断
「普段の食事を拝見すると、完全に低栄養。基本的な栄養がとれていないのに糖質過多なので、内臓脂肪がたまらないはずがない。
おへそのまわりだけぽっこり出ているのはそのためでしょう。食べる量が少なく食物繊維不足なので便秘も当然で、これもおおいに関係ありますね」。
麻生れいみさんの豊富な経験からこんな診断に。改善すべきところがあるということは、効果も期待大!
さらに詳しく原因サーチ!
中村雄一さん、半田 瞳さんが真っ先に指摘したのが南雲朝子さんの姿勢。そのほか、筋膜の滑り、骨盤底筋が使えているかどうか、呼吸の仕方などからさらなる原因を探り、課題をクリアにしていきました。
立ち姿勢を整えるとわずか5分でこの変化!
どうしてもお腹を前に突き出してしまうような反り腰の姿勢。筋膜リリースのポイントを教わり、「ぽっこりお腹」凹ませ<実践編⑩>の要領で立ち姿勢の意識を変えると、まわりが驚くほど、シルエットが変わりました!
骨盤底筋は使えている?
骨盤底筋の専門家、半田 瞳さんが骨盤底筋のチェック。ポータブルの超音波(エコー)を使って、正しく使えているかどうかをまず確認。
自分ではできていると思っていた南雲朝子さんですが、実際には骨盤底筋を収縮させる感覚が間違っていることが発覚。これから毎日、練習あるのみです!
筋膜ケアを習慣に
筋膜が硬くなりがちな部分のほぐし方を教わります。癒着がある部分は「イタタタタ〜!」となりながらも頑張ってリリース。筋膜の滑りがいいと呼吸がしやすく、骨盤底筋が正しく使えること、立ち姿勢を改善するのもラクなことを実感。
筋膜のほぐし方は「ぽっこりお腹」凹ませ<実践編①>、「ぽっこりお腹」凹ませ<実践編②>で詳しく紹介しています。
再認識! 姿勢と呼吸
何をするにも、アウターマッスルを先に使ってしまいがちな南雲朝子さん。呼吸とともにインナーマッスルを使って動くエクササイズも必須と判断。サボっている筋肉もけっこうありそう!
次回は、朝子さんの実践内容をレポートします。
撮影/藤澤由加 構成・原文/蓮見則子