整形外科医でスポーツドクターであるの中村格子先生がイチ押しする、体が衰えないための「フリフリ体操」とは。
一生スタスタ歩ける体をつくる
フリフリ体操
「一生歩ける体づくりには、よく歩いて足腰を鍛えることも大事ですが、腕を振って推進力を出すための肩の筋力と、体を安定させるための体幹の筋力も必要。
フリフリ体操はペットボトルを持って小刻みに振る体操で、楽な動きで肩と体幹が効率よく鍛えられます。好きな曲に合わせて楽しく行って」(中村格子先生)
●用意するもの
フリフリ体操に必要なのはペットボトル2本。手のひらに収まるサイズがベストで、女性なら300〜330㎖の細めのペットボトルがおすすめです。中に水を半分ほど入れましょう。
たてフリ
脚をそろえて立ち、ペットボトルを握り、両ひじを胸の高さに上げて脇を開きます。ペットボトルを胸の前で持ち、体幹を固定して縦に小刻みに振ります。30秒続けましょう。
●これはNG!
振り幅を大きくするのはNG。ペットボトルがつねに半分重なるくらいに小刻みに振って
よこフリ
両脚をそろえて立ち、ペットボトルを横にして握り、両ひじを曲げて脇を締め、両手を肩の高さに。体幹を固定して、ペットボトルを横に小さく小刻みに振ります。これを30秒。
●これはNG!
振るときに腕を開くと体幹を鍛える効果がダウン。脇を締めて小刻みに振るのがポイント
たいこフリ
両脚をそろえて立ち、ペットボトルの底を前に向けて持ち、腕を肩の高さに上げて両ひじを曲げ、体幹を固定。太鼓をたたくようにペットボトルを小刻みに振ります。これを30秒。
●これはNG!
ペットボトルが離れるほど大きく振らず、つねに少し重なるくらい小刻みに振りましょう
わたしがおすすめします
整形外科医
中村格子さん
Kakuko Nakamura
Dr.KAKUKOスポーツクリニック理事長。医学博士。スポーツドクター。日本オリンピック委員会(JOC)医学サポートスタッフ。日本体操協会専任メディカルスタッフ(新体操)。近著(共著)に『整形外科医がすすめる一生スタスタ歩けるフリフリ体操』(学研プラス)
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/木村三喜 スタイリスト/程野祐子 取材・原文/和田美穂