「体を動かす習慣は更年期世代にこそ必要」と話す素敵女医の八田真理子先生。実践している筋力トレーニングは?
体を動かす習慣は更年期世代にこそ必要
「体を動かすことが大好きで、大学4年生のときに出会ったエアロビクスに夢中になり、その後インストラクターのライセンスを取得。
現在は、格闘技をベースにしたエクササイズのボディコンバットや、2年前からジムでトレーナーについてパーソナルトレーニングをしています」と言うのは、産婦人科医の八田真理子先生です。
先頃、日本スポーツ協会公認スポーツドクターの資格も取得しました。
「更年期の症状に悩む患者さんの中には『だるくて運動をする気になれません』という方もいます。でもよほどの不調でないなら、体は積極的に動かすべき。気分がすっきりしますし、血行がよくなると体調も改善します。ホルモンの分泌も活発になります。慣れない人はウォーキングから始めても」
定期的な筋トレで
更年期の不調もすっきり!
八田真理子さん
筋力アップのトレーニングも重要。ただし自己流は避けて、と八田真理子先生。
「パーソナルトレーニングで、エクササイズが間違っていたと判明。今ではエアロビのやりすぎで痛めた膝も治り、重い荷物を軽々と持てる筋力も。何歳からでも体は変わります。体を動かす習慣は、更年期世代にこそ必要です」
広背筋を鍛えるラットプルダウン。上半身を少し後ろに反らしぎみにして、バーをゆっくりと上げ下げします。その際、腰から反ると腰を痛めるので、必ず胸から反らすように。普段、先生は25~30㎏を上げているそう
自宅でできる筋力トレーニング
猫背解消エクササイズ。胸椎と広背筋のストレッチ。膝を曲げて上半身うつ伏せになり、両手を前に伸ばしてお尻を上げます。グーッと気持ちよく伸ばして
骨盤まわりの大腰筋・腸腰筋を刺激するヒップウォーク。ここの筋肉が衰えていると骨盤が前傾し、下腹部ぽっこりに見えてしまいます。両手を振りつつ左右の脚を代わる代わる上げて。スペースがあれば前後にお尻歩きを。30~60秒
床に寝て左脚を上げて90度に曲げ、右足首を左の膝上に置きます。両手で左の膝裏を持って引き寄せ60秒キープ
反対側も同じように。これはお尻のインナーマッスルのストレッチ。ここが硬いと外ももが張って脚が太くなったり、膝をケガしたりするので要注意
下腹の引き締めに効果的。床に寝て膝を曲げ床と平行に。次にゆっくりと足を下げ、また戻すのを繰り返します。背中が浮いていると腰を痛めるので腰から背中をベタッと床につけて。10回×3セット
内ももを鍛えるワイドスクワット。肩幅より広く脚を開き、つま先を外に向けます。膝がつま先より前に出ないようにして、お尻を後ろに引いて下げていきます。ももが床と平行になるように。15回×3セット
八田真理子さん
Mariko Hatta
56歳 産婦人科
ジュノ・ヴェスタクリニック八田
「トレーニングは大学時代から続けています。今はボディコンバット、エアロビクス、パーソナルトレーニングをそれぞれ週1回、ウォーキングとジムでの筋トレを週2~3回しています。日本医師会認定健康スポーツ医でもあります」
長谷川 海さん
サクラフィットネス・マスタートレーナー。同ジムは幅広い年齢層に対応、今回撮影したパーソナルジム松戸八柱はパーソナル1回¥2,980〜
撮影/フルフォード海 ヘア&メイク/木下庸子(プラントオパール) イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子