あなたは、体が緊張したまま眠っていませんか?
「こんにちは! ストレッチ整体師のともです。今日もストレッチ、やってますか〜?
皆さんは、毎朝すっきりと目が覚めますか? 眠ったはずなのに、“だるい”とか“まだ疲れている”と感じている方は、自律神経が乱れていることが考えられます!」
OurAge世代にはおなじみの「自律神経」というワード。おさらいをすると、自律神経は、「交感神経(活動時に働く)」と「副交感神経(リラックス時に働く)」のふたつ。ストレスをはじめとした日々の疲れがたまっていくと、交感神経が優位になり、体は常に硬く、緊張状態に。夜眠るときに必要な、副交感神経にスイッチが切り替わりにくくなるのです。体に力が入った状態のまま眠ると呼吸も浅くなるため、気持ちいい朝の目覚めからいっそう遠ざかってしまうそう。
「ストレッチを行いながら、自律神経を整えること。それは、とても効果的なセルフケアにつながります。今回は寝たまま自律神経を整え、ぐっすり眠れる体をつくる、簡単ストレッチを紹介します!」
交感神経の通り道は「背骨の近く」にアリ!
自律神経を整える第一歩は、緊張している筋肉をリラックスさせること。高ぶっている「交感神経優位」の状態から、リラックスモードの「副交感神経優位」の状態に持っていくことにあります。
「重要なポイントは、交感神経の通り道が背骨の近くにある、ということ。つまり、背骨の動きが悪いと、交感神経のスイッチの切り替えをさぼりがちに。副交感神経がなかなか作動しなくなる、というわけです」
早速、背骨が動きやすくなるストレッチを行っていきましょう!
ガチガチ背骨を動かす1
背骨をひねるストレッチ
1)横向きに膝を曲げて寝ます。
2)上になった手を真横に開いていきます。このとき、背骨をしっかりとひねるイメージで。肩が上がらないよう、リラックスして行います。深呼吸とともに、左右各30秒ずつ。
ガチガチ背骨を動かす2
背骨を横に倒すストレッチ
1)あお向けに寝て右脚を斜めに置き、左脚をクロスして右脚が動かないように固定します。
2) 右手を上げ、左手でつかみます。背骨を横に倒していくイメージで、上げたほうの手とともに上体を横に曲げていきます。呼吸を止めないように、左右各30秒ほど行って。
…いかがでしたか? 今回のような、じんわり伸ばすストレッチは、硬くなった筋肉をリセットし、リラックスする効果があります。寝る前はもちろん、疲れが取れない朝、起きたときに行うのもおすすめですよ!
それともうひとつ、大切なこと!!
背骨の土台、骨盤の歪みも見逃さないで
背骨の土台は骨盤なので、その骨盤に歪みがあると、背骨の歪みにもつながります。
この骨盤の歪み(傾き)からくる姿勢の歪みを「バナナ腰」と呼んでいます。
これを放っておかないことが、睡眠の質改善においてもポイントになります。
バナナ腰の詳しい説明とセルフ診断、その傾きを整える「バナツボ押し」については、第1回をチェックしてくださいね!
【教えていただいた方】
幼少期に病気がちだったことから健康に興味を持ち、国立大学で薬を作る研究を行う。しかし、自身が椎間板ヘルニアになり、寝たきり状態の日々を経験。手術するしかないと言われるも、整体の技術により完治。柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の3つの国家資格を取得し、滋賀県草津市に慢性腰痛専門「整体院 智-TOMO-」を開院。YouTubeチャンネル「ストレッチ整体師とも先生」は、登録者数47万人超(2023年)に。著書に『「バナナ腰」を治せば、体の不調が消える! 腰痛・脊柱管狭窄症・ぽっこりお腹・ストレートネックを改善! 毎日1分ストレッチ付き 』(小学館)がある。
Tシャツ¥4,950/ナノ・ユニバース パンツ・¥16,200 /イージーヨガ
ヨガマット/私物
撮影/藤澤由加 スタイリスト/鈴木由里香 取材・文/井尾淳子