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「五臓ヨガ」で更年期のだる重い症状、つらい倦怠感を改善!【考案者のSatoshi先生直伝】

東洋医学とヨガを掛け合わせた「五臓ヨガ」。40代、50代の更年期に増えてくる、体の不調を解消するためのツボとポーズをご紹介します。今回のテーマは倦怠感。「五臓ヨガ」考案者のSatoshi先生によると、体にだるさや重さを感じたときは、胃腸の働きを活性化させることが重要だそう。早速チェックしてみましょう!

Satoshi先生の「五臓ヨガ」
倦怠感の軽減に効果的なツボとポーズとは?

 

なんとなく「疲れやすい」「やる気が出ない」と感じることが増えてくる、更年期。

 

今回は、そんなつらい倦怠感を軽減し、体と心をすっきり整える効果が期待できる「五臓ヨガ」のメソッドをご紹介します。

 

40代ぐらいから、訴える人が増えてくる倦怠感。

特に季節や生活の変わり目には、心身にストレスがかかり、症状が重くなりがちです。

 

体の中でダイレクトに不調が出やすいのは、胃腸。

胃腸が不調だと、体がだる重く感じたり、疲れやすくなったりします。

 

ここでは、胃腸の働きをコントロールしている『脾(ひ)』の経絡を整えるツボとポーズをお伝えします。

 

脾を整えることで胃腸の働きが活性化し、だるさが解消され、元気が出てきます。

 

40代、50代は、だるさをはじめ、さまざまな体の変化が起こってきて不安になりやすい時期だと思います。

つらい状態から回復する方法を覚えて、なるべく不安を軽減しましょう。

 

今回紹介する方法も、できる範囲で無理なく取り入れてみてください」とSatoshi先生。

 

■五臓ヨガ【ツボ編】

倦怠感に効果的なツボ「三陰交(さんいんこう)」を刺激する

 

三陰交は、冷えに効くことで有名なツボ。

ここを刺激して冷えが解消されると、胃腸の働きもスムーズに。

 

さらに生理痛や生理不順など、婦人科系疾患全般にもよいとされているので、女性にぜひ知っておいてもらいたいツボです。

 

毎日、朝昼晩、押すのを習慣にするといいですね。

 

特に『脾』の経絡の症状が出やすい5月~6月は、しっかりケアを。

 

三陰交は、ドライヤーで温風を当てたり(近づけすぎたり長く当てるのは、肌にダメージを与えるのでNG)、お湯につけるなどして温めたスプーンで(やけどしない程度の温度で)押したりするのもおすすめです

 

 

ツボ「三陰交」の位置はここ!

5-2

ツボ「三陰交」の位置: 足の内側のくるぶしから指幅4本分上の、ふくらはぎのふくらみのきわのところ

 

5-1 仮

ツボ「三陰交」の押し方:

左右それぞれの足のツボを、手の親指で、「痛気持ちいい」と感じる程度の力加減で、ジワーっと15秒ほど押し続けます。

デリケートなところなので、他のツボより優しく刺激するのがコツ。

 

時間に余裕があれば、これを片方の足につき、それぞれ15秒×3回くらい行うと、より効果的。

 

【注意点】:これを行っている間は、呼吸を止めないようにしましょう。

 

効能:冷え、むくみ、血行不良、婦人科系疾患全般など

 

 

■五臓ヨガ【ポーズ編】

倦怠感に効果的な「脾(ひ)のポーズ」を行う

 

『脾のポーズ』で、『脾』の経絡を整えると、胃腸の働きが活性化。

食べ物や飲み物の消化・吸収が促進されることで、体のだる重さが軽減されます。

 

『脾』の経絡は、脚の内側を通り、お腹へと流れているため、年齢を重ねるごとに弱くなっていきやすい内転筋群(内ももや膝まわりの筋肉)や骨盤底筋群ともかかわりが深いのです。

 

そのため、『脾のポーズ』をとることは、40代、50代の女性が悩むことの多い下半身の不調にもいい作用があります。

 

また、『脾』は四肢(両手と両足)とも関係が深いため、『脾のポーズ』をとると、手足に栄養が行き渡るようになります。

四肢を使った運動もしやすくなるでしょう

 

【1】

5-4

よつばいの姿勢になります。

膝は腰幅、腕は肩幅に広げます。

 

【2】

5-5 修正後

【1】の姿勢から、左右の膝を外側に向けて開き、左右の足の裏を合わせます。

 

 

【3】

5-6 修正後

【2】の状態から、両手を使って支えながら上体を前側に倒し、左右の前腕(ひじから手首まで)と手を床につけます。

息を吐きながら、恥骨をできるだけ床に近づけます。

恥骨が床につくのがベストですが、つかなくても、できるだけ近づけることを意識して。

 

そのまま5~8回、呼吸をします。

 

【1】~【3】の動きを、1日1回行いましょう。

起床時を避けて、お風呂に入る前などに行って。

 

余裕がある場合は、【1】~【3】の動きを、昼と夜に1回ずつ行いましょう。

 

●この動きはNG

5-8 修正後

左右の足の裏を合わせるのがポイントなので、離すのはNG。

ただし、股関節や腰に痛みを感じたら、無理して合わせようとせず、離して大丈夫です。

 

 

●この動きはNG

5-9 修正後

首と肩に力を入れると縮こまってしまいます。力を抜くことを意識して。

左右の膝から下は浮かせず、脚全体を床につけること。

呼吸も止めないように気をつけましょう。

 

●お手本どおりのポーズができないときは、この動作でもOKです!

5-7 修正後

恥骨は床につかなくてもOK。

それよりも、左右の足の裏を合わせることを優先しましょう。

 

 

──上のツボ押しやポーズを行って、胃腸のあたりが整うことで、体も軽くすっきりしてきます。

 

だるくて重い感じが軽減されるのはうれしいですね。

慢性的な倦怠感に悩む人も多いと思うので、ぜひ実践して、つらい状態を解消しましょう。

 

 

【教えていただいた方】

Satoshi
Satoshiさん
鍼灸師、柔道整復師、トレーナー、ヨガインストラクター
公式サイトを見る
Instagram

大阪・心斎橋のサロン「B HAPPY」で鍼灸・美容鍼灸やパーソナルトレーニングを行うほか、インストラクターやセラピスト向けのカラダの講座を開講中。大阪・豊中の「岩塩ヨガスタジオ  四季」で五臓ヨガのクラスも担当。また、子どもを中心とした運動教室「カラダツクルスクール」でも活躍中。幅広い方法で健康・美容にアプローチする、カラダメンテナンスの専門家。   「B HAPPY」インスタグラム:@b.happy3104 「岩塩ヨガスタジオ 四季」インスタグラム:@ganenshiki 「カラダツクルスクール」インスタグラム:@karadatsukuruschool

 

撮影/仲尾知泰(Ripcord)  指導・モデル/Satoshi 取材・文/藤本幸授美

 

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