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東洋医学×ヨガの「五臓ヨガ」で、更年期のイライラ症状や不安定な気持ちを解消!【考案者のSatoshi先生直伝】

体だけでなくメンタルも不安定になりがちな更年期。今回は、更年期に起こりやすいイライラがテーマ。東洋医学とヨガを掛け合わせた「五臓ヨガ」考案者のSatoshi先生に、全身の血の巡りをコントロールすることでイライラを落ち着かせる、ツボとポーズを教えていただきました。

Satoshi先生の「五臓ヨガ」
「更年期のイライラ」解消に効果的なツボとポーズとは?

 

更年期に急増する、体と心の悩み。

 

ここではその悩みに合わせて不調をケアする、東洋医学とヨガを掛け合わせた「五臓ヨガ」のメソッドを紹介します。

 

今回のテーマは「イライラ」の解消です。

 

「五臓ヨガ」はメンタルを整えたいときにも有効。
イライラして乱れた気持ちを落ち着かせます

 

更年期に入り、ちょっとしたことでイラッとしたりムカッとしたり…ということが増えてきた人もいるのでは?

 

今回は、イライラを落ち着かせ、メンタルを整えるツボとポーズをご紹介!

 

興奮したり、かっとすることを『頭に血が上る』と言いますよね。

イライラもそれに近い現象。

これは、東洋医学では、もともと上昇する性質を持つ『肝(かん)』の気・血が頭に上り、頭や顔で滞っている状態と考えられます。

 

今回のツボとポーズで『肝』の経絡を刺激すると、頭に上った血を足元に下ろし、全身の血の巡りをコントロールできるようになります。

 

イライラはもちろん、眼精疲労や首の後ろのこりにも、改善効果が期待できるでしょう」とSatoshi先生。

 

 

──下で紹介する「ツボ押し」と「ポーズ」、どちらかを行うだけでもいいですが、両方行えばさらに効果的です。

 

 

■五臓ヨガ【ツボ編】

イライラに効果的なツボ「太衝(たいしょう)」を刺激する

 

太衝は、『肝』の経絡を整える、イライラ解消に適したツボ。

 

一日の始まりや入浴前に押すと、気分がすっきりします。

 

月経痛にも有効なので、月経直前から月経終了までは毎日刺激するといいでしょう。

 

『肝』の症状は春に出やすいため、イライラや月経痛の自覚症状がない人も、3月、4月頃にはぜひ試してみてください。

 

環境変化が多い時期の気分の浮き沈みも、落ち着かせることができますよ

 

ツボ「太衝」の位置はここ!

4-2

ツボ「太衝」の位置:足の親指と人差し指の間で、両方の指の骨が交わる前のくぼんだところ

 

4-1 仮

ツボ「太衝」の押し方:

左右それぞれの足のツボを、手の人差し指の先で、足の甲に対して垂直に押します。

「痛気持ちいい」と感じる程度の力加減で、ジワーっと15秒ほど押し続けます。

 

時間に余裕があれば、これを片方の足につき、それぞれ15秒×2回くらい行うと、より効果的。

 

【注意点】:これを行っている間は、呼吸を止めないようにしましょう。

 

効能:イライラ、眼精疲労、首の後ろのこり、月経痛など

 

 

■五臓ヨガ【ポーズ編】

イライラに効果的な「肝のポーズ」を行う

 

『肝』のポーズには、全身の血の巡りを整え、スムーズにする作用があります。

これを行うことで、頭に上った血も足元に下り、メンタルがフラットな状態に。

 

どちらかといえばハードなポーズなので、就寝直前などは避け、元気があるときや気持ちが高まっているときに挑戦するのがおすすめ。

 

就寝直前にイライラを解消したい場合は、上で紹介したツボ押しだけを行うとよいでしょう

 

1】

4-3

両膝立ちの姿勢になります。

 

【2】

4-4 修正後

 

右脚を伸ばして開き、右のつま先を外側へ向けます。

右足と左膝が一直線になるように。

 

顔、胸、骨盤は前に向けます。

鼻、胸中央、へそが一直線になる姿勢をキープ。

 

 

【3】

4-5

上体を左に倒し、左手を床について右手を上げます。

 

【4】

4-6 修正後

 

右手を床と平行になるように伸ばし、体の右の側面を伸ばします。

左手、左膝、右足は一直線になるように。

 

右足の裏が床から離れないように意識して、右手の指先と右足の裏で体を引っ張り合います。

 

 

【5】

4-7

息を吐きながら、上体を天井方向に向かってねじり、目線も天井へ。

顔だけではなく、胸とへそもしっかりねじるのがポイント。

そのまま2~3回、呼吸をします。

 

次に、体の左右を逆にして、【1】~【5】の動きを同様に行います。

 

左と右でそれぞれ【1】~【5】を行う動きを、2~3セット行いましょう。

 

●お手本通りのポーズができないときは、この動作でもOKです!

4-8

首がしんどくて、顔や目線を天井に向けるのが難しい場合は、顔を下向きにしてもOK。

 

 

──上のツボ押しやポーズを行うことで、イライラして頭に血が上っていた状態が落ち着きます。

 

目の疲れや、首の後ろのこりもほぐれて、心身ともにすっきりするのもうれしいですね!

 

ストレスを強く感じ、気持ちをコントロールしづらくなったときには、ぜひ実践してみましょう。

 

 

【教えていただいた方】

Satoshi
Satoshiさん
鍼灸師、柔道整復師、トレーナー、ヨガインストラクター
公式サイトを見る
Instagram

大阪・心斎橋のサロン「B HAPPY」で鍼灸・美容鍼灸やパーソナルトレーニングを行うほか、インストラクターやセラピスト向けのカラダの講座を開講中。大阪・豊中の「岩塩ヨガスタジオ  四季」で五臓ヨガのクラスも担当。また、子どもを中心とした運動教室「カラダツクルスクール」でも活躍中。幅広い方法で健康・美容にアプローチする、カラダメンテナンスの専門家。   「B HAPPY」インスタグラム:@b.happy3104 「岩塩ヨガスタジオ 四季」インスタグラム:@ganenshiki 「カラダツクルスクール」インスタグラム:@karadatsukuruschool

 

撮影/仲尾知泰(Ripcord)  指導・モデル/Satoshi 取材・文・モデル(太衝の位置を示す写真)/藤本幸授美

 

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