HAPPY PLUS
https://ourage.jp/karada_genki/exercise-stretch/338630/

乾燥、シワ、たるみ…更年期の肌トラブルを「五臓ヨガ」で緩和。美肌を目指そう【考案者のSatoshi先生直伝】

40代、50代の更年期に起こりがちな体や心の不調。東洋医学とヨガを掛け合わせた「五臓ヨガ」ではさまざまな不調をやわらげることが可能です。今回のテーマは肌トラブルの解消。「五臓ヨガ」考案者のSatoshi先生いわく、肌の不調には姿勢の悪さが深くかかわっているそう。美肌に近づけるツボとポーズを教えていただきました。

Satoshi先生の「五臓ヨガ」
更年期の肌トラブルに効果的なツボとポーズとは?

 

更年期に入り、「肌がカサつく」「シワやたるみが気になる」という悩みを抱えている人も多いのでは?

 

今回は、肌の潤いやハリを取り戻し、美肌に近づく効果が期待できるツボとポーズをご紹介します。

 

実は、肌の潤いやハリの低下は、猫背などの不良姿勢と深いかかわりがあります。

 

東洋医学で、肌のコンディションや免疫力を保つために大切だとされているのは、『肺』。

 

『肺』の経絡は、胸から腕の外側を通過し、親指へと流れているため、姿勢が悪いとそこが滞ってしまうことに。

 

今回お伝えするツボやポーズで『肺』の経絡を整えることは、肌の調子だけでなく、体の調子を上げることにもつながりますよ」とSatoshi先生。

 

 

■五臓ヨガ【ツボ編】

肌トラブル解決に効果的なツボ
「聴宮(ちょうきゅう)」と「列缺(れっけつ)」を刺激する

 

肌のコンディションを整えるためにおすすめのツボは、聴宮と列缺です。

 

聴宮は、顔まわりの血行や老廃物排出を促進するほか、耳鳴りや聞こえにくさなどの耳の症状にも効果があるとされています。

また、顎関節症の方にも効果的です。

 

列缺は、肌トラブルや顔のむくみの解消のほか、頭部や鼻、喉などの不調改善にもいいといわれています。

 

どちらも簡単に押せる場所なので、美容のためには、朝、昼、晩いつでも気づいたときに刺激するといいですね。

 

『肺』の症状は特に秋に出やすいため、その時期に向けて予防の意味で、6月頃から継続して行うのがおすすめです。

もちろん、一年中、いつ行ってもOKです」

 

●ツボ「聴宮」の位置はここ!

7-1

ツボ「聴宮」の位置:耳の穴の前方にあり、口を開けたときにくぼみができるところ。

 

ツボ「聴宮」の押し方:

口を軽く開け、指の先でジワーっと15秒ほど押し続けます。

深く呼吸をしながら押し続けます。

「痛気持ちいい」と感じる程度の力加減で行いましょう。

 

時間に余裕があれば、これを15秒×3回行うと、より効果的。

 

【注意点】:これを行っている間は、呼吸を止めないようにしましょう。

 

効能:肌トラブル、耳鳴り、聞こえにくさ、顎関節症など

 

 

●ツボ「列缺」の位置はここ!

7-2

ツボ「列缺」の位置:手首のシワから指1本分上のところ。脈を測るところ。

 

ツボ「列缺」の押し方:

脈を感じるところを、指の先で圧迫するように15秒ほど押し続けます。

深く呼吸をしながら押し続けます。

「痛くない」程度の力加減で行いましょう。

 

時間に余裕があれば、これを15秒×3回行うと、より効果的。

 

【注意点】:これを行っている間は、呼吸を止めないようにしましょう。

 

効能:肌トラブル、喉の痛み、咳、鼻水、頭部のこりなど

 

■五臓ヨガ【ポーズ編】

肌トラブルに効果的な「肺のポーズ」を行う

 

『肺』は、皮膚や呼吸の働きと結びついています。

 

このポーズで胸を開くと、姿勢が改善されて『肺』の経絡が整うため、肌のコンディションがよくなることに。

 

さらに呼吸機能も向上して、免疫力や睡眠の質のアップにもつながります。

 

リラックス効果が高いポーズなので、朝起きたあとの活動を始めるときより、夜寝る前などの休息に入るときに行うのがいいでしょう。

 

ここではポール状のクッションを使っていますが、座布団を半分に折った状態でも代用できますよ」

 

【1】

7-4 修正後

床にクッション、もしくは座布団を半分に折ったものなどを置き、腰から上を預けるように、上体を後ろに倒してあお向けの姿勢になります。

左右の足の裏は合わせ、手のひらは天井に向けます。

 

そのまま4~5回、深呼吸をします。

 

余裕がある場合は、このポーズを長めに40秒ぐらい。

40秒以内に終了しても大丈夫です。

 

このポーズは、ゆっくりと呼吸する時間をとるのがポイント。

 

普段、仕事や家事、用事などに追われて、呼吸が浅くなっている方が多いので、余裕があれば長めに40秒ぐらい行うのが理想です。

 

40代、50代は、若い頃に比べて体は疲れやすくなっているのに、やること、考えることがたくさんあって忙しい時期。

 

このポーズや深呼吸を行って、副交感神経を高め、リラックスできる時間をつくることが重要です。

これは更年期の不調を軽減することにもつながります

 

 

【2】効果をより高めたい場合は

7-5

効果をより高めたい場合は、【1】の体勢になったあと、親指を床につけるようにして、手を外側に向けてねじります。

 

そのまま4~5回、深呼吸をします。

 

余裕がある場合は、このポーズを長めに40秒ぐらい。

40秒以内に終了しても大丈夫です。

 

●【1】や【2】のポーズが終わったら、このポーズになってもOK

7-6 修正後

【1】または【2】のポーズをとったあとは、左右の足の裏を離してリラックスしてもOKです。

 

このリラックスした状態のまま、4~5回、深呼吸をします。

 

余裕がある場合は、このポーズを長めに60秒ぐらい。

60秒以内に終了しても大丈夫です。

 

 

●これはNG

7-8 修正後

【1】や【2】のポーズを行うとき、手のひらは下に向けないこと。

上向きにするか、外側に向けてねじるようにします。

 

 

●これはNG

7-7 修正後

上体に力を入れると、首や肩がこわばってしまうので避けましょう。

脱力して、首や肩がこわばらないようにしましょう。

 

 

──上のツボ押しやポーズを行って、『肺』の経絡を整えると、姿勢がよくなり、滞りが改善されて、肌の調子をよくすることにつながります。

 

40代、50代の更年期になると、老化により肌自体の潤いやハリが低下するとともに、縮こまった姿勢にもなりがち。

 

姿勢をよくするポーズを行うことで、体や肌の調子を上げる効果が期待できるのがうれしいですね!

 

ぜひ実践してみましょう。

 

 

【教えていただいた方】

Satoshi
Satoshiさん
鍼灸師、柔道整復師、トレーナー、ヨガインストラクター、シンギングボウルセラピスト
公式サイトを見る
Instagram

大阪・心斎橋のサロン「B HAPPY」で鍼灸・美容鍼灸やパーソナルトレーニングを行うほか、インストラクターやセラピスト向けのカラダの講座を開講中。大阪・豊中の「岩塩ヨガスタジオ  四季」で五臓ヨガのクラスも担当。また、子どもを中心とした運動教室「カラダツクルスクール」でも活躍中。幅広い方法で健康・美容にアプローチする、カラダメンテナンスの専門家。 「サトシ "鍼灸とヨガとシンギングボウル"」インスタグラム:@sa.to.shi.f 「B HAPPY」インスタグラム:@b.happy3104 「岩塩ヨガスタジオ 四季」インスタグラム:@ganenshiki 「カラダツクルスクール」インスタグラム:@karadatsukuruschool

 

撮影/仲尾知泰(Ripcord)  指導・モデル/Satoshi 取材・文/藤本幸授美

 

MyAge

大人のからだバイブル vol.2 「痛み知らずの体になる!」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

まさか本当に誕生するなんて! リライズ改め「ブローネ ナチュリラ」に、待望の「ダークブラウン」が登場

まさか本当に誕生するなんて! リライズ改め「ブローネ ナチュリラ」に、待望の「ダークブラウン」が登場

supported by 花王
<前の記事

<前の記事
第6回/「五臓ヨガ」で基礎代謝を上げ、更年期太りにブレーキを!【考案者のSatoshi先…

次の記事>

次の記事>
第8回/40代、50代の更年期の手の痛みにも「五臓ヨガ」は効果的!【考案者のSatosh…

この連載の最新記事

「前腕の痛み」にはふたつの筋肉群「前腕屈筋群」のストレッチと「前腕伸筋群」のツボ押しが効果的!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝】

第18回/「前腕の痛み」にはふたつの筋肉群「前腕屈筋群」のストレッチと「前腕伸筋群」のツボ押しが効果的!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝】

だるい、疲れやすい。全身の倦怠感には腎(じん)を整える「耳を引っ張る」「真っすぐ立つ」動作が効果的!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝】

第17回/だるい、疲れやすい。全身の倦怠感には腎(じん)を整える「耳を引っ張る」「真っすぐ立つ」動作が効果的!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝】

胃腸のトラブルは、「膝下さすり」「お腹で円を描く」運動で「脾経(ひけい)」を整えて緩和!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝】

第16回/胃腸のトラブルは、「膝下さすり」「お腹で円を描く」運動で「脾経(ひけい)」を整えて緩和!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝】

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル