床バレエでパーツが引き締まる
4つの理由
1. 下腹に力を入れたまま動くから体がどんどん引き締まる
バレエダンサーは片脚で立っても脚を高く上げても体の軸がぶれることはありませんが、これはつねに下腹に力を入れて体を安定させているから。
「床バレエも同じく、つねに下腹に力を入れて行うのが大きな特徴です。おへその下から恥骨までの下腹の広い面を、お腹の奥に引き込むように力を入れて薄くするのがコツ。こうすることでつねに体幹の筋肉が使われるので、下腹を引き締める効果が高いのです。体の軸が安定し、姿勢もきれいになります」(竹田純さん)
2. 体の先端から動かすことで関節の可動域が広くなる
床バレエは、バレエをベースにしたエクササイズなので、バレエをするときと同じようなことを意識するのも特徴。
「バレエでは、大きく美しく見せるために、手の指先や足先など、体の先端をつねにできるだけ遠くに動かすことを意識するのが基本です。例えば、脚を伸ばす動きでも、脚を伸ばすというより、足のつま先をできるだけ遠くに動かすように意識します。こうすることで関節の可動域が広がって、そのまわりの筋肉の動きがよくなり正しく使われるようになるので、引き締まるのです」
3. 肋骨を使うバレエ呼吸をしながら行うから、下腹が引き締まりやすい
床バレエをするときは肋骨を使うバレエ呼吸をするのも特徴。
「バレエ呼吸は、おへそと恥骨の間の下腹を薄くして、肋骨を左右に広げるようにゆったりと呼吸を繰り返します。骨盤を安定させて体の軸を整えた姿勢で行うことが大事なので、下の写真のように骨盤を立てて座って練習してみましょう。床バレエはつねにこの呼吸を意識して行うため、体幹のインナーマッスルが鍛えられ、下腹やウエストの引き締め効果絶大。代謝も上がって痩せやすくなります」
あぐらで骨盤を立てて座り、下腹全体を薄くします。肋骨の横に手の甲を当て、鼻から息を吸いながら、肋骨で手の甲を押すように横に広げます
口から息を吐きながら肋骨をすぼませていきます。肋骨の前側がふくらまないように、気をつけて行って
4. 筋肉を伸ばしながら動かすので体がしなやかに細くなる
床バレエは、筋肉を伸ばしながら動かすのもポイント。
「筋肉に力を入れたまま体を動かすとたくましいラインになってしまうので、理想的なボディラインとは遠くなってしまいます。でも、床バレエは筋肉を伸ばしながら動かすので、しなやかな筋肉がつき、細くキレイに引き締まっていきます。普段の動きも優雅に見えるようになるという、うれしいおまけもあります」
一般社団法人床バレエ協会代表。パリでクラシックバレエやコンテンポラリーダンスを学んだ後、フランスをはじめヨーロッパのバレエ団で活躍。現在、指導者としてSNSやYouTubeで床バレエの情報を発信。著書『マネしたらやせた! 30秒だけ床バレエ』(講談社)も好評
撮影/岩谷優一(vale.) ヘア&メイク/金澤美保 取材・原文/和田美穂