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体温アップで「お腹のカビ」に負けない体をつくる

健康な人でも、お腹のカビはある程度います。その量が少なければ、体にそれほど悪さをしません。大切なのは増殖させないこと。そのために、日頃から気をつけることはあるのでしょうか? その方法を内科医で「お腹のカビ」に着目して治療を行っている内山葉子先生に伺いました。

定期的に体を高温にして免疫力を強化!

体も心も各臓器も、それぞれがつながり助け合い、影響し合って、健康を保っています。

お腹のカビを必要以上に増殖させないためには、お腹によい食べ物、適度な運動、質のよい睡眠、規則正しい生活といった基本的なことを実践して、免疫力を強化しておくことが大切だといいます。

 

体を定期的に高温にすることが大切

「そのなかで、日頃から意識してほしいことがあります。それは体を定期的に高温にすることです。

 

お腹のカビ 体を温める  日光を浴びる イラスト

 

お風呂でじっくり温まったり、サウナを利用するのもいいでしょう。もっと簡単なのは、日光に当たることです。体が温まるだけでなく、皮膚にあるビタミンDの前駆体が活性化されて、体内の活性型ビタミンDが増えます。

 

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にしたり、免疫機能を調整する働きがあります。

 

日焼けをすると皮膚にシミやシワが増えるとして、美容の観点から日光浴を避ける傾向がありますが、帽子やサングラスなどで防護しつつ、手足だけでも太陽の光を浴びてほしいところです。

 

また、体温を上げるには朝食はとること。

炭水化物は体に熱を産生し、タンパク質は筋肉を維持するのに役立ちます。ウォーキングなど適度な運動をすることで、筋肉の維持や血液やリンパの流れ、代謝が促されるので、体温がアップして、腸内環境が整い、免疫力の強化につながります。

 

冷たいものを食べすぎずに、白湯を飲む習慣をつけるのもいいと思います」(内山葉子先生)

 

風邪の熱もデトックスだと前向きにとらえて!

 

時々、風邪をひいて熱を出すことはありませんか? たいがい忙しい日々が続き、一段落した頃にひくことが多いのではないでしょうか? そんなときは、体が疲れ切って悲鳴を上げているのかもしれません。

お腹のカビ 体を温める 風邪の熱

 

「こうした風邪をひいたときの熱は、外から入ってきたウイルスを撃退するために体温を上げています。ウイルスは39℃ではほぼ増殖できなくなります。

 

ですから、あまり早い段階で解熱剤を使って下げてしまうと、せっかく自分が持っている自然免疫が頑張っているのに、その活性までも下げてしまい、結果、ウイルスを撃退することができません。

 

こうした熱も、体温を上げる絶好の機会だととらえたらいかがでしょうか?

高熱になると、ウイルスが死滅するだけでなく、熱とともに汗をかくことで、体にたまった不要なものをデトックスする効果も期待できます」

 

記事が続きます

では、風邪をひいたときは、どのようにしたらいいのでしょうか?

 

「まず、無理せずゆっくり休むことです。すぐに解熱剤を使って体温を下げるのでなく、布団に入って横になりましょう。漢方やハーブなど自分に合った治療をするのもいいですね。

 

また、体を温めるしょうが湯などを飲んだり、消化のよいおかゆを食べて、温かくして寝ているに限ります。汗をかいたときは、ミネラルも一緒に出てしまうので、水分とミネラルの補給を忘れずに!

 

また、ストレスフルな現代では、定期的に休養をとり、自分なりにストレスを上手に解消する方法を身につけておくことも大切です。

 

そのひとつとして『とらえ方を変えてみる』のもいいと思います。例えば、コップに水が半分入っているときに、『もう半分しかない』ととらえるか、『あと半分もある』ととらえるかで、感じる印象が変わります。後者のように考えたら、少し気持ちが軽くなると思いませんか?

 

風邪をひいたときも、『休める機会を与えてくれた』ととらえるといいかもしれませんね。これを機に疲れすぎない方法を考えて、生活習慣を見直してみる。

 

こうやって体調を整えていくことも、お腹のカビを増殖させないために大切です」

 

 

【教えていただいた方】

内山葉子
内山葉子さん
内科医、医学博士
公式サイトを見る
Instagram

「葉子クリニック」院長。関西医科大学卒業。大学病院・総合病院を経て、福岡県北九州市で「葉子クリニック」を開設。総合内科専門医、腎臓内科専門医。本当の健康とは「心」「体」「スピリット」が整った状態と考え、西洋医学だけでなく、東洋医学、自然療法、民間療法も取り入れてホリスティックに治療を行う。著書に『おなかのカビが病気の原因だった』(ユサブル)、『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』(マキノ出版)、『デジタル毒』(ユサブル)など多数。 内山葉子先生 著書 書影

 

イラスト/内藤しなこ 取材・文/山村浩子

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