おうちにいる時間、増えましたね! 外出自粛やテレワークで在宅時間が増え、それとともに「座っている時間」がぐっと増えたという人も多いはず。
産婦人科医の対馬ルリ子さんが代表を務める「ウーマンウェルネス研究会 supported by Kao」の調査では、在宅時間が増えたと感じている人は約8割。
またその結果、
◆「運動量が減った」人は74.7%
◆「食事量や間食が増えた」人は54%
◆「在宅時間が増えたことで太った」と感じている人が55.9%
そして
◆特に「お腹が太った」と感じている人はなんと87.9%!!!
外出自粛や在宅勤務のために運動量は減っているのに食事量は変わらない…どころか、ついつい食べ過ぎてしまう。そんな生活が続けば、内臓脂肪が増えてしまうのも当然です。
また、運動不足の生活が長期化することで筋肉量が低下すると、さらに内臓脂肪がつきやすく「お腹ぽっこり」が助長されることに!
そこで整形外科医でスポーツドクターでもある中村格子先生が、ポッコリ解消に効果的な「座り方」と、自宅で簡単にできる代謝アップトレーニングを教えてくれました。
中村格子さん(なかむら かくこ・Dr.KAKUKO スポーツクリニック院長)
お腹ポッコリ対策には「110度座り」!
座っている時間が長いだけに、どんな姿勢で座っているかは大問題。背中を丸めた悪い姿勢だと体の前側の筋肉がゆるむだけでなく、胸や内臓が圧迫されることで呼吸が浅くなり、代謝の低下にもつながります。
中村先生のおすすめは、座ったときに股関節の角度が90度ではなく「110度」程度になる座り方。
ひざが太もものつけ根より10cmくらい下にくるように座り、股関節の角度を110度程度にします。両足は床につけ、両ひざの間はこぶしひとつ分開けて。
こうすることで脊椎がゆがまず、骨盤の上にまっすぐ腰椎が乗るため、体への負担がかかりにくいといいます。
また、この座り方だと胸郭周辺が立って開きやすくなるので深い呼吸ができ、結果、体幹が鍛えられて「ぽっこりお腹解」解消につながるだけでなく、代謝も上がって太りにくくなるのだとか。
かんたん「タオルストレッチ」で家トレ!
さらに中村先生考案、家にあるフェイスタオルを使ったこんな簡単エクササイズもご紹介。
もちろん、毎日の適度な運動に加えて、食事の見直しも大切。中村先生のおすすめは、茶カテキンを含んだ飲料の活用です。
茶カテキンは脂肪の分解と消費に働く酵素の活性を高めるので、継続的に摂取すると脂肪を代謝する力を高めて内臓脂肪を減らすのを助けてくれるといいます。運動をしていない安静時でも脂肪の代謝をアップしてくれるというから、まさに在宅時間が長い今にはうってつけ。
中村先生おすすめの在宅時間の過ごし方、あなたもぜひ今日から取り入れてみては?
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◆資料提供/ウーマンウェルネス研究会
公式サイト「WELL-LAB(ウェルラボ)」