最近、「足がすぐ疲れる」「足の幅が広くなった」…そんな足の変化はありませんか? 実は、足の老化は40歳を過ぎた頃から加速度的に進行します。一生元気に歩くためには、今からの足メンテナンスが必要です!
お話を伺ったのは
桑原 靖さん
Yasushi Kuwahara
「足のクリニック 表参道」院長。2013年に日本初の足専門クリニックを開設。海外の足病医学に基づいて、形成外科、整形外科、皮膚科、リウマチ科など各分野の専門医によるチーム医療で足の総合診療を実践。
40歳は足の曲がり角。足トラブルが急増します
「若い頃は、悪い姿勢や歩き方の癖、ハイヒールの靴を履くなど、足に負担のかかる生活を送っていても、筋力や柔軟性などで補っています。
ところが、40歳を過ぎた頃から体力や筋力が衰え、さらに更年期に差しかかると、女性ホルモンの減少で骨や関節も弱くなります。
それまでなんとか持ちこたえていた負担についに耐えきれなくなり、その人の足の弱い部分にトラブルが発生します」(桑原靖先生)。
まさに、40歳は足の曲がり角! 外反母趾や巻き爪などの病気も増え、痛みが出てくる年頃でもあります。
MyAgeの読者アンケート(2021年3月実施。回答者463名・複数回答)でも足のトラブルに悩む人が多数。足の病気も加齢とともに増えてくるので注意が必要です。
コロナ禍で足トラブルが増えている意外な理由
「実はこのコロナ禍で足トラブルが増えているんです」と桑原靖先生。
「理由のひとつはステイホームによる筋力低下。会社に出勤しただけで足を痛める人が続出。その運動不足を解消しようと、能力以上の運動を始めることで、膝やかかとを故障する人もいます。
また、ジムなどのリモートレッスンで、本来靴を履くべき運動を裸足で行うと、足に過度な負担がかかります。運動は無理のない範囲で始め、徐々に難度を上げていきましょう」
コロナ禍のステイホームで筋力が衰えているのに急に運動を始めることで、過度な負担に。これがコロナ禍の足トラブルの原因です。
イラスト/内藤しなこ グラフ作成/ビーワークス 取材・原文/山村浩子
次回は、あなたの足トラブル度をチェックします。