四十肩・五十肩の痛みが改善してきた回復期、理学療法士など肩やスポーツ医学の専門家に相談し、積極的に動かすほうが良いその理由とは?
回復期
痛みが改善して、腕を動かせる範囲が広くなっていく時期。ここまできたら、どんどん肩を動かすようにするのがポイント!
痛みが緩和したら、しっかり動かす!
拘縮期では様子を見ながら、肩と連動した部位をストレッチしてきましたが…。(拘縮期のストレッチはコチラの記事で読むことができます)
「痛みが取れたこの時期になったら、日常生活でもどんどん体を動かすようにします。痛みの記憶から、動かさないでいると体が硬くなり、肩の動きが悪くなります。
すると、肩の可動域が元に戻らなくなって、痛みがないのに腕が上げづらくなってしまうので注意が必要です」(菅谷啓之先生)
スポーツもできる範囲で積極的に再開する
「ゴルフやテニスなど、趣味のスポーツがあったら、肩の可動域や筋力などそのスポーツに必要な体の機能を確認しながら、肩に無理がない範囲で再開していきましょう。
いきなりフルスイングではなく、軽い素振りなどから、徐々に肩をならしていくといいでしょう」。
そんなときも、理学療法士など肩やスポーツ医学の専門家に相談できると安心です。
教えていただいたのは
菅谷啓之さん
Hiroyuki Sugaya
東京スポーツ&整形外科クリニック院長。整形外科医、肩肘専門医。米国ハワイ大学医学部客員教授、東京女子医科大学整形外科客員教授
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/山村浩子