Q. 時々、股関節に違和感が。どんな病気が考えられますか?
A. 変形性股関節症かもしれません
股関節は骨盤側にある寛骨臼(かんこつきゅう)というお椀状の部分に、大腿骨上部の骨頭(こっとう)というボール状の骨がはまり込む形になっています。その間にクッション役の関節軟骨があり、脚を前後左右に動かすことができます。
股関節に痛みや違和感がある場合は変形性股関節症が考えられます。関節軟骨がすり減ったり、変性することで、骨頭や寛骨臼が変形して起こる病気で、40代~50代に増えてきます。中には、生まれつき骨頭に対して寛骨臼が浅い人もいて、股関節の可動域には個人差があります。無理なストレッチのしすぎに注意が必要です。
●正常
正常な股関節は寛骨臼と骨頭の間に軟骨があり、歩行時などの衝撃を緩和しています
●変形性股関節症
軟骨の摩耗などで、股関節が徐々に変形していく病気。痛みや動きの制限が現れます
「整形外科 スポーツ・栄養クリニック」(福岡、東京・代官山)理事長。日本で初めて医療にピラティスを取り入れ、独自の「カラダ取説」プログラムの普及に尽力
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/山村浩子