Q. 腰や膝の痛みの治療で大切なことは?
A. 体を正しく使うことです
腰でも膝でも、痛みの原因となるのは、日常生活における間違った体の使い方にあります。その改善なくして、痛みはよくなりません。解剖学的に体の構造に沿った無理のない動きは、機能的に優れ、しかも見た目にも美しいものです。
まずは椅子から立ち上がるときや、重い物を持つ姿勢から改善していきましょう。小さなことですが、積み重なれば、腰や膝への負担が大きく軽減されるはず。
●椅子から立ち上がるとき
椅子から立ち上がるときは、手をももに置き、後頭部から骨盤までのラインを真っすぐに保ったままが正解
背中が丸まった状態で立ち上がると腰に、つま先と膝の向きがそろっていないと膝に負担がかかるので、要注意
●重い物を持つとき
重い物を持つときは、腰を下まで落とし、膝をつま先の方向と合わせて曲げます。骨盤を物に近づけます
しゃがまず、腰をそのままの高い位置で上体をかがめて物を持ち上げると、腰や膝に大きな負担が
「整形外科 スポーツ・栄養クリニック」(福岡、東京・代官山)理事長。日本で初めて医療にピラティスを取り入れ、独自の「カラダ取説」プログラムの普及に尽力
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/山村浩子