始めてみたら気になってきた…
白湯活初心者のための Q & A
Q:軟水、硬水どちらを使うといいの?
A:飲み慣れた軟水が◎。
「日本の水道水は軟水であり、市販のミネラルウォーターも軟水がほとんどなので、飲み慣れた軟水がいいでしょう。
一時期、ダイエット目的で硬水を飲むことが流行したように、硬水はマグネシウムが多く下痢になりやすいため、おすすめしません」
Q:いつ飲むのがいちばん効果的?
A:快便なら朝、快眠なら夜がベスト。
「便秘解消が目的なら朝。温かいものを飲むことで腸が活性化し、水分によって便のすべりもよくなります。
安眠目的なら夜寝る前に。冷えは睡眠の質を低下させるので、白湯で体を内側から温めて、すぐに布団に入りましょう。
両方改善したい方は、朝晩飲んでももちろんOKです」
Q:飲みすぎはよくないの?
A:食事中は1~2杯がベター。
「人は1日に2Lの水が必要といわれますが、これは汁物や食べ物に含まれる水分も合わせた量なので、純粋に水分としてとるのは1~1.5Lほど。
これをすべて白湯にしてもまったく問題はありません。
ただし、食事のときに飲みすぎると胃液を薄めて消化力が低下するので、食前から食後まで通して2杯までにとどめましょう」
Q:多めに沸かして保温しておくのはOK?
A:温度が保てれば問題なし。
「最近はエコの意識が定着して、マイボトルに白湯を入れて持ち歩く人も多いようです。一度にたくさん沸かしてポットに入れておき、こまめに飲むのも手軽でいいですね。
でも白湯活は温度が重要。ベストな温度は少し熱いと感じながら飲めるぐらいの50~60℃です。保温性の低いポットやボトルでぬるくなってしまっては意味がないので、保温性が高いものを選んでください。
また保温している間に雑菌が繁殖しないように、ボトルに直接口をつけるのはやめて、そのつどカップや湯呑みに注いで飲むようにしましょう」
【白湯の正しい作り方&基本の飲み方のおさらい】
水道水の場合はやかんのふたを開けて10~15分ほど煮沸させたお湯を、少し熱いと感じるぐらいの50~60℃に冷ましてからゆっくり飲む。ミネラルウォーターや浄水器の水は煮沸させず、電気ケトルや電子レンジで温めてもOK。50~60℃まで温めたら少しずつ飲む。
「温かさ」が大事なので、冷めきらないうちに飲みきること。「ごくごく飲める温度」ではぬるすぎ。
【教えていただいた方】
「イシハラクリニック」副院長。西洋医学、漢方を含む東洋医学、自然医療にも詳しい。わかりやすい医学解説と親しみやすい人柄で、クリニックでの治療のほか、メディア出演や講演も多数。『眠れなくなるほど面白い 図解 免疫力の話』(日本文芸社)など著書多数。
取材・文/遊佐信子 イラスト/きくちりえ(Softdesign)