朝食にタンパク質をプラスする習慣を!
「食事量が少なかったり、タンパク質を十分にとれていないと、筋肉が落ちて脂肪だけが増えることがあります。脂肪は筋肉に比べて比重が軽いので、脂肪が増えても、体重は変わらない、もしくは減っていることもあります。体重が増えていないからといって、必ずしも健康維持ができているとは限りません。
糖尿病と食べ方の基本は第1回参照。
筋肉を維持するためには、タンパク質の摂取と適度な運動が必須です。特に、タンパク質は体内にとどめておくのが難しい栄養素なので、こまめにとる必要があります。朝は前日の夕食からかなりの時間があくことになるので、体は絶食状態になっています。
なかには、朝食を食べる習慣がなかったり、トーストとコーヒー・紅茶だけですませている人もいるでしょう。しかし、朝食は抜かずに、ぜひともこのタイミングでタンパク質の摂取を心がけてください。
食べる主食は、ご飯でもパンでもいいのですが、パンにジャムなどをつけると糖質過多になりがちです。時間のない朝でも、比較的手軽に調理がしやすい卵やチーズ、ベーコンなどで、タンパク質をプラスするのがおすすめです」(大坂貴史先生)
卵料理「エッグベネディクト」でおしゃれ朝食を!
「アメリカでよく朝食に食べられる卵料理『エッグベネディクト』。
本来はイングリッシュマフィンに半熟のポーチドエッグ、ベーコンやハムなどをのせて、オランデーズソース(卵黄、レモン果汁、バターを使ったソース)をかけます。このマフィンを食物繊維やミネラル豊富なライ麦パンに、ソースをヨーグルトソースに替えて、糖質とカロリーを抑えました。具はビタミン、ミネラル、食物繊維豊富なアボカドで!」(沼津りえさん)
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ライ麦パンのエッグベネディクト風レシピ
ライ麦パンのほんのりした酸味とヨーグルトソースの酸味、とろりとした半熟のポーチドエッグとアボカドの相性が抜群。
エネルギー243㎉、タンパク質10.2g、脂質12.8g、糖質15.3g、食塩相当量0.9g
【材料・1人分】
ライ麦パン:1枚(30g)
卵(ポーチドエッグか温泉卵):1個
アボカド:¼個
ベビーリーフ:30g程度
ミニトマト:1個
〈ヨーグルトソース〉
無糖ヨーグルト:30g
オリーブ油:小さじ1/2
パセリ(みじん切り):適量
塩・こしょう:各少々
【POINT】
無糖ヨーグルトとオリーブ油、パセリを混ぜたソースは、添えた野菜のドレッシングとしても活躍。低カロリー、低糖質なので安心です。
【作り方】
1 アボカドを5㎜幅に、ミニトマトは1/4に切る。ソースの材料を合わせておく。
2 鍋に湯を沸かし、酢と塩(分量外)を入れて火を止める。湯をかき回した中央に、割っておいた卵をそっと落とし、弱火で約4分加熱。卵が固まったら冷水に取ってポーチドエッグを作る。
3 パンにアボカド、ポーチドエッグをのせ、ソースを回しかける。
4 ベビーリーフ、トマトを添える。
ポーチドエッグを作るのが面倒な場合は、市販の温泉卵でもOK。ライ麦パンは嚙むほどに味わいが増し、しっかり嚙むことで、食べすぎ防止にも! ライ麦の配合が40~80%といろいろあるので、好みで選んでください。
【教えていただいた方】

【レシピ・料理】

撮影・スタイリスト/沼津そうる 取材・文/山村浩子