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フィトテラピーの力で体を内側から整えて、更年期は予防できると体感

日本における植物療法学(フィトロジー)の第一人者・森田敦子さん。20代前半で体調を崩したことをきっかけにパリに留学して植物薬理学を学び、自然療法の力に目覚めたといいます。そのおかげで更年期不調はほとんどなかったとか。忙しい毎日を送る森田さんの心と体を支えるお守りテクを教えてもらいます。

【お守りプチテク紹介者】

植物療法士
森田敦子さん(59歳)

森田敦子さん

国立パリ13大学にて植物薬理学を学び、帰国後は植物療法の普及に尽力。2003年には日本バイオベンチャー大賞近畿バイオインダストリー振興会議賞受賞。 現在はサンルイ・インターナッショナル代表、アロマやハーブ、漢方など植物療法の学校「ルボア フィトテラピースクール」を主宰、トータルライフケアブランド「Waphyto」を立ち上げるなど、植物療法を広め、より多くの女性を健康にすることをモットーに幅広く活躍中。

 

ハーブと食事、トレーニングで更年期になる前から予防

 

20代前半にダストアレルギー気管支炎疾患という重い病気を患ったことが、フランスでフィトテラピー(植物療法)を学ぶきっかけになったという森田さん。自然療法の奥深さに触れ、長年、自身の体調もフィトテラピーでケアしてきたそうです。とはいえ、誰もが多かれ少なかれ感じる更年期症状、森田さんはどのように対処されたのでしょうか?

 

「実は長い間、セルフケアをしてきたこともあり、ほとんど感じることはありませんでした。54歳で閉経しましたが、更年期は肌や骨が弱くなることを想定していたので、ハーブティー、食事、そしてパーソナルトレーニングに通うなどしてケア。おかげで不調といえば、ときどき眠りが浅かったり、肩こりを感じたりすることくらいです。

 

更年期予防のためのセルフケアといっても、特別なことをしたわけではありません。旬の食材をいただいたり、雑穀米を食べたり、腸内環境を整える発酵食品を意識してとったりしています。毎日具材を入れなくても、手作りの味噌を使った味噌汁は欠かせませんね。
もちろんハーブティーもそのときどきの体調に合わせてとっています。更年期予防のためにとっているのが、すぎな(ホールテール)、ヴァンルージュのハーブです。また風邪をひきそうなときには、風邪予防に効果のあるエキナセアを選びます。

 

更年期症状でいえば肩こりが気になるときはあるのですが、そんなときは血行促進をサポートするハーブティー、ヴァンルージュやギンコを空腹時に飲みます。70~80度のお湯を注いで10分間蒸らしていただくのがコツです。

 

また、肩こりのほかに、むくみを起こして免疫力が落ちていると感じたり、風邪の引き始めには、少し黒砂糖で甘味を加えた葛湯をいただきます。体の調子がいつもと違うなと違和感を覚えたときに飲むと、とても効果的です。ハーブティーは1~2週間続けてとると体調が整ってくるのを実感できると思います」

 

ヴァンルージュやギンコのハーブティーとマジョラムとゆずのエッセンシャルオイル、Waphytoのボディオイルバランス

↑森田さんがいつも愛用している、ヴァンルージュやギンコのハーブティーとマジョラムとゆずのエッセンシャルオイル、Waphytoのボディオイルバランス

記事が続きます

 

「フィトテラピーと合わせて、パーソナルトレーナーにご指導いただきながらの運動を続けました。鍼灸に通ったり、ヨモギサウナに行くこともあります。また冷えを感じたら、首を温めるために玄米カイロを使うことも。あらゆる方面から血流をよくする方法を取り入れて、肩こりを改善しています」

 

香りと入浴後の脚マッサージで一日の疲れを癒す

 

多忙な森田さんは疲れを残さないために、睡眠の時間を大切にしています。毎晩の夜のルーティーンが、心と体の健康を維持する質の高い睡眠を得るために役立っているそうです。

 

「夜は極力、携帯を見ません。どうしても夜遅くなってしまうときには、帰宅後は携帯の光を目に入れないように気をつけています。そしてバスソルトにゆずの精油をたらしてゆっくりと湯舟へ。そしてお風呂からあがったら、マジュラムとゆずのエッセンシャルオイルやWaphytoの『ボディオイルバランス』を使って、脚を末端からマッサージ。5分ほどの短い時間でも欠かさず行うのが日課です」

 

体調維持に原材料にこだわったサプリも活用

 

また常にベストな体調を維持するために食事やハーブティーのほかに酵素やビタミンCなどのサプリも取り入れているそう。

 

「空腹時に、時々トーダ酵素をとります。これは免疫力アップをサポートし、酸素がない状態でも光合成ができる光合成細菌を活用した酵素です。他にこういうサプリはなかなかありません。また、朝とるのはアスコルバイオのビタミンCです。ビタミンCは基本的には2~3時間で体外へ排出されてしまうのですが、このビタミンCは体の中に6時間も保有してくれるという特許を持っています」

トーダ酵素、TFK

↑トーダ酵素のほかにTKFという光合成細菌の酵素もとっているそう

 

現在も女性の健康のために研究をくり返し、多くの商品を開発し続けている森田さん。フィトテラピーは誰でも手軽に取り入れられる手軽な健康法だといいます。

 

「フィトテラピーを学び、自分自身で実践してきたことで、人間の体は内側から整えれば健康になっていくと実感しています。ハーブティーや錠剤は毎日の生活に気軽に取り入れられるものです。ぜひ多くの方にハーブの力をもっと身近に活用してもらい、自分自身の健康のために役立てていただければと思っています」

 

 

取材・文/山本美和

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