こんにちは、眠りの力があなたを変えるネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコです。
たった今、あなたはこの記事を読んでいます。ですが、何か他の事をしながら、ではありませんか?
例えば料理中で何かを煮ている間に、ふと記事を読む。または目は記事を追っていてもテレビやYouTubeで耳は別の情報をキャッチしているということはないでしょうか。
二つどころか三つ、四つとさまざまな事を同時にしていることは、現代人では当たり前のように日々行われています。
メールの返信をしようと思いスマホを取り出したら、推しのアイドルの熱愛記事が検索ワードに上がっていて、つい気になってニュースサイトを開いて、そこにあったセール品の中に前から欲しいと思っていたものが表示されて今度はショップページに。ついでに日用品をオーダーしながら、洗濯機を回しはじめる。
そのうち当初のメール返信はどこかにいってしまい、自分のやるべき事がわからなくなってしまいます。
一見、いろいろな事を同時に行うことは合理的でモノゴトが進んだように思えますが、実はそうとも言えません。このようにあれもこれも脳を動かす状態(マルチタスク)を心理学ではマインドワンダリングな状態(思考がさまよっている状態)と言います。
同時進行が得意な人もいるかもしれませんが、本来脳はできるだけ単一のことに集中して行う方が効率よく、また疲労感も少なく幸せな状態と言われています。
眠りの前にはこの話を思い出してください。年末にむけて仕事やプライベートに忙しく、あれこれすることがあるかもしれませんが、できるだけスマホなどでの寄り道に気をつけて、マルチタスクも避け、やる事をルーティン化してテキパキと片付け、最後には自分の脳を上手に「シャットダウン」するために瞑想などをすれば万全です。
具体的には、最近このコラムでご紹介した「呼吸瞑想」がご参考になるかもしれません。
現代社会ではこの切り替えが良い眠りへの鍵となることを今日はお伝えしました。
拙書、『眠りのチカラ』では質の良い睡眠のひとつのカテゴリーとして、ココロを整える「ブレインストレッチ」を上げています。今後も良い眠りをもたらす脳の状態について、触れていきますね。
では、今宵も良い眠りを。
ヨシダヨウコ