「ヨウコさん、私は幸せなの。好きなことして、好きなモノを食べて、24時間自由に生きているから毎日が本当に幸せ」
これは現在87歳になる父が口癖のように繰り返す言葉。
独居で3食を自分で作り、掃除、洗濯(シーツなどの大物以外はほぼ手洗い)をして、週の半分は近所のお仲間と麻雀、グランドゴルフ、ダーツなどのクラブに参加して、カラダや頭も使う日々。
とはいえ、齢80を過ぎたあたりから、いろいろ入退院もあったりして、「今回は難しいかも」と思うこともしばしばあり、それでも不死鳥の如くカムバックする姿は我が親ながら凄いなと思っていました。
なぜ、「幸せ&元気」でいられるのか?
ご存知の通り、平均寿命と健康寿命は異なります。誰もが「できればピンピンコロリがいいわぁ」と言います。ですが女性の平均寿命と健康寿命の差はなんと10年!
いいとか悪いとかではなく、そうなると10年間ベッドの上、もしくは誰かしらのお世話になりながら最期の時を迎える事になります。
ひとりで自活するのは、体調、体力、周囲のサポート(家族、ヘルパーさんや主治医、地域の方など)や本人の気力、さらには生活環境(近くに買い物できる場所があるとかフランクに付き合える友人知人がいるなど)といったさまざまな条件が影響してきます。
ちょうど3年前の今頃、高熱を出した父は、そのふらつきで後ろに倒れて腰を圧迫骨折。内科の症状は治ったものの<要介護3>で立つことすらできなくなりました。
しかし84歳にして 、本人の懸命のリハビリ努力もあり、その8カ月後には自転車に乗っていたのには、さすがに驚かされました。
当然、一年後の要介護認定の再調査時には四段階下がった<要支援1>に。
お役所の方々も周囲も、そんな人見たことないと…。
ふと、そこで気になったのが、何がそうさせるのか?ということ。
これから私も一歩一歩、その年齢に近づくわけですが、もしかしたら父の日々の行動の中に何か「幸せ&元気」のヒントがあるような気がしてきて、注意して見てみることにしました。
元気の素はたくさんあった
その中でも本人の生活リズム(ルーティン)はとても大事な要素のひとつのように思えます。
父の場合は昔から朝型な人でした。
父が40代、50代の頃でも21時には「おやすみなさいします」(いつもこんな風に言います)と言って早々に寝室に引き上げ、遊びに来ていた私の友達を驚かせていました。
まぁ、元ふとんやの主であることが関係するのか否かわかりませんが、とにかくよく寝る人です。夜更かしは、ほとんどしません。起きる時間もほとんど毎日同じ。
高齢になりより早寝になり、夜間の中途覚醒はあるものの薬にも頼ることなく眠り、朝は太陽の光があたる窓側に顔を向けて起きています。
加えて体力低下と疲れのリセットのため、今は午後に昼寝を少ししていますが、1時間以上にはならないようにお願いしています。
生活リズム=ルーティンを崩さないことは、とても大事な要素のひとつ
・同じ時間に起きる
・朝日を浴びる
・自分にとって必要な睡眠時間の確保
・短時間の昼寝
これらは特に睡眠時間が短い40代、50代のマダム世代にも大事な要素ですね。
高齢の親御さんで多いのが、暇だから早く寝てしまうということ。
床について眠れない時間が長いよりは、少しでも趣味などの時間を作り、眠くなってから寝ることが大事になります。
まだまだ「幸せ&元気」の秘訣はありそうですが、また機会があればご紹介させていただきます。
では、今宵も良い眠りを。
眠りの力があなたを変えるネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコでした!