触覚、嗅覚に続き、今回は視覚に集中するワークを紹介します。最近よく耳にする「マインドフルネス」の練習になるので、最初からうまくはいかないかもしれませんが、“頑張りすぎず適当に”を意識して、チャレンジしてみてください。
マインドフルネスの解説は、こちらをご参照ください。
教えていただいたのは
伊藤絵美さん
Emi Ito
1967年生まれ。公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士。カウンセリングの専門機関「洗足ストレスコーピング・サポートオフィス」所長。クライアントへのカウンセリングのほか、企業研修やセミナー、ワークショップを積極的に開催。『セルフケアの道具箱 ストレスと上手につきあう100のワーク』(晶文社)など著書も多数。
「見る」
目に映るものを実況中継
視覚を使ったワークです。場所は屋内屋外どこでもかまいません。自分の目に映るものを、心の中でナレーション中継していきます。
ここでは、視覚にだけ集中することが目的。目に見えない自分の感情や思いに意識が向いてしまう人ほど、繰り返し練習しましょう。
実況中継のやり方
ルールは、目に見えるものを実況するだけ。やってみるとわかりますが、これが意外と難しいのです。もしも自分の思考に注意を払ってしまったら「今、思考に意識を持って行かれた自分がいる」と客観的に中継し、再度、見えるものに注意を向け直しましょう。
イラスト/雨月 衣 指導・監修/伊藤絵美(洗足ストレスコーピング・サポートオフィス) 構成・原文/蓮見則子