作家・横森理香、53歳。心身の不調解決に次々チャレンジする「OurAge」での大好評連載「コーネンキなんてこわくない」が一冊になり、4月25日に発売されました!!
最終取材は何かと話題のおんせん県おおいた、別府温泉へ。究極のアンチエイジングを求めて温泉湯治を行ないました。
今回は共同温泉をご紹介! 一歩歩けば違う湯というくらい、いろいろな温泉があります。効能、目的別に楽しめるんです。
効能様々、個性的な
温泉で若返り♡
夕方、浴衣に着替えて鉄輪の町に出てみると、もう町中が温泉。石畳の道のマンホールや側溝からも湯気がもくもく。いるだけで「地獄蒸し」されてしまうかのような地熱パワーだ。
一歩歩けば違う湯、というくらい、そこら中に公共の温泉がある。無料のものもあり、有料でも百円とか、お賽銭箱にお賽銭を入れるだけで入れたりする。もちろん、宿の温泉は24時間いつでも入れ、露天風呂もある。湯治場だけに、色々な効能があり、目的別に入ることも可能だ。
肩こりに効くという「すじ湯」は、ちょっと熱めだけど心地よく、施設も清潔で気持ち良かった。
「むし湯」は、憑き物が落ちるような体験だった。石菖(せきしょう)という希少な薬草を使った、鎌倉時代から続くハーブミストバスなのだが、薄暗い部屋で薬草の上に寝るのもまた初体験で、原始的デトックスを味わった。
鉄輪の夕暮れを浴衣でそぞろ歩き、湯煙の中に身を投じてみると、浮世を忘れられた。これこそが、命の洗濯。若返り効果満点なのだ。
鉄輪むし湯
夕方は鎌倉時代に一遍上人が開いたという「鉄輪むし湯」へ。薬草・石菖が敷き詰められた石室で、温泉の噴気で蒸されると気持ちよく発汗、香りにも癒されて極上デトックス。
●別府市鉄輪上1組☎0977-67-3880
[営]6:30~20:00(最終受付19:30) ㊡第4木曜(祝日の場合は翌日) [料]¥510 レンタル浴衣¥210
次のページでも、今回巡ったさまざまな共同温泉をご紹介します。
すじ湯
夕方も朝早くにも、宿近くの神経痛などに効くという「すじ湯」へ。別府の典型的な共同浴場スタイル。「浴衣で行ってさっと脱いでさっとつかって宿に帰る。毎日あちこちの湯を味わえるなんて幸せ♪」。外には高温の湯を冷ます竹製の温泉冷却装置が。
●別府市鉄輪井田4組 [営]6:30~19:00 無休 [料]¥100
渋の湯
いでゆ坂の途中、温泉山永福寺の隣にある歴史ある共同温泉。お薬師さまに手を合わせてから入浴。「気持ちよくてずっとつかっていたい…と思ったら保湿成分メタケイ酸を大量に含んだ美肌湯だそう。潤いを肌が求めていたからなのね。納得」。
●別府市鉄輪風呂本1組
[営]6:30~20:30 無休 コインロッカー代¥100
熱の湯
朝から温泉のはしご。熱いお湯なのかなと思ったら塩化物泉の湯には身熱を除去する効果があることから名づけられたそう。建物近くには飲泉場や、女たちが集まって温泉で洗濯していた洗濯場の跡も。
●別府市鉄輪井田1組
[営]6:30~21:00 ㊡年末大掃除日 無料
次回は、歴史ある温泉や、レトロな街歩きを紹介します。
※入浴料金、宿泊代( 1 室2 名利用)は税込みです。
※価格などデータは2017年1月31日現在のものです。
本文/横森理香
撮影/小山志麻
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作家・横森理香が更年期の不調解決のため、空中ヨガ、イケメン太極拳、コルギ、観光ウォーキング、グルテンフリーなどに次々チャレンジ。読むだけで気持ちが前向きになる一冊です。(集英社 定価 本体¥1,400+税)