今年は天皇皇后両陛下(当時の皇太子皇太子妃両殿下)がブラジルを初めてご訪問されてから50周年の節目なのだそうです。
両国の友好にとって象徴的であったこの半世紀前のご訪問を記念して、ブラジル大使館では9月から10月まで「永遠の絆を築いて:天皇皇后両陛下ブラジル初訪問から50周年」展が開かれていました。でも私、全く知りませんでした。
ところが先日、神宮前の通称キラー通り(ブラジル大使館がすぐ側に)に車を停め、友人のイベントに顔を出そうと思っていたところ、自転車をひく背の高い素敵な外国人マダム、つまり友人である在日ブラジル大使夫人のベアトリーチェさんにばったり会ったのです。「お久しぶりね」と声をかけると、「Shoko、時間ある?素晴らしい展覧会を観に来ない?」と言われ、大使夫人が直々に大使館の会場を案内してくれました。
そこには若き日の天皇陛下と30代のため息の出るようにお美しい美智子様のお写真が数多くありました。
中でもブラジルを代表する建築家オスカー・ニーマイヤーの傑作で、ブラジル外務省庁舎であるイタマラチ宮の斬新なデザインの階段をお登りになる妃殿下のエレガントさと言ったら、言葉では表せないほどです。
お二人は完成したばかりのイタマラチ宮が最初にお迎えした貴賓としてブラジル外交史に大きな名を残しているそうです。
当時サンパウロ市では10万人以上が繰り出し、パカエンブー・スタジアムには6万人の観衆が埋め尽くし、感動的な歓迎式典が行われたそうです。
また地元新聞は4日間トップで来伯の記事を掲載したそうです。
素晴らしいですね。
そしてそこに飾られていた写真のひとつに写っていたのが、皇太子ご夫妻に挨拶をなさっている、当時の在ブラジル英国大使ご夫妻なのですが、その夫人はなんとベアトリーチェさんのお祖母様!
数日前に、天皇皇后両陛下が、この展覧会をご訪問されたそうです。50年の時を経て、天皇、皇后となられたお二人を、お孫さんのベアトリーチェさんが在日ブラジル大使夫人としてお迎えする。
なんと素敵な時の流れ、歴史でしょうか!!
ベアトリーチェさんはヨーロッパの名門出身、だからこそ、本当にナチュラルで優しくて、にこやか。
大使館と公邸の行き来だけでなく、東京中を自転車で移動しています。
身長180センチ、5人のお子さんを持つ、私の自慢の友人です。