私が理事を務めるアンチエイジングネットワークの公開セミナーが先日時事ホールで開催されました。今回は3講師全員女性です。まずは「便秘外来」の先駆者として腸内環境に詳しい小林暁子先生、次にアンチエイジング外来の専門医浜中聡子先生、そして最後は2017年のアンチエイジング特別賞を受賞なさった加藤タキさんです。
加藤さんは個人的にも大変親しい私の姉貴分です。御年72歳でありながら、張りのある透明感のある肌を保ち、髪は染めずに白髪ですが、そのツヤと毛量には驚かされます。授賞式には10センチのピンヒールを履きこなし、背筋をピンと伸ばし、軽やかに登壇。発するオーラは周りを明るく、楽しくさせるというパワーの持ち主です。
小林先生は「テレビ等、メディアの健康情報を鵜呑みにしない!」というアドバイス。それら情報はあくまでエンターテイメント。インパクトのある面白いものに編集された別物と考えたほうが良いとのことでした。
浜中先生は女性ホルモンについて。ホルモン補充も含めた数多い選択肢をしっかり理解して、健やかに年を重ねていこうというアドバイス。
そして最後は医者ではない加藤タキさんの登壇です。
「自分らしく、凛として輝いて生きる」というテーマで講演なさいました。
タキさんは日本で初の女性代議士の一人加藤シズエさんが48歳で産んだ方。年老いた両親の元、早くから自立する教育と挫折を味わい、失敗から学ぶことを知る教育を徹底されたそうです。タキさん自身はのちにCM等のコーディネーターとして活躍。故オードリーヘップバーンさんと最も交流の深かった日本人です。華やかな映画界の中にあっても「映画のオードリーとプライベートな私は別物」と常に自然体で他人に優しく、自分を見失わないオードリーさんの強さに大いに感銘を受けたと。
人は人、自分は自分、他人と比べない!そのためにはまず己を知ること。己を知るためには挫折を味わうこと。若いうちに自分の弱さや未熟さを直視し、それから逃げず、正面から乗り越えることで人は本物の自信をつけていく。これが凛とした大人への第一歩だとアドバイスをくださいました。
会場は40代の女性が中心でしたが、タキさんが発するオーラと内容がぴったりと合致していて、「70代になってもあんなに生き生き輝くことができると知って、年を重ねることが怖くなくなりました」という方がたくさん!!
すばらしい公開セミナーでした。