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閉経後起きやすい「11のトラブル」⑤高血圧 ⑥手・足・関節のトラブル

知っておこう!
閉経後起きやすい「 11 のトラブル」

 

更年期~閉経後に起きやすいトラブルは、似たような症状でも更年期とは無関係な疾患の可能性もあるので、不調を感じたら、まず医師の診察を受けてください。

 

今回は、⑤高血圧と⑥手・足・関節のトラブルについてです。

 

 

 

「女性のライフサイクルと健康トラブル」

上の図は、女性の人生の時期で見た、なりやすい健康トラブル です。女性ホルモンのバランスに左右されるものが多く、産後 や更年期にはエストロゲンの守りが弱くなるため、生活習慣病 やその人の弱い部分の疾患が出やすくなります
出典/『女性外来ハンドブック こんなときどうする?』女性医療ネットワーク編

 

 

 

⑤高血圧

これまでは血圧が正常、もしくは 低めだったという人も要注意!

 

閉経前後になると、これまでは血圧が正常、もしくは低めだったという人の中にも、高血圧になる人が増えてきます。これはエストロゲンの減少が自律神経に作用し、血圧のコントロールが乱れるためと考えられています。

 

自律神経の乱れ以外にも、運動不足や肥満など、いろいろな要因が関係している場合も。「今まで大丈夫だったから」と放置せずに、「おかしいな」と思ったらクリニックで血圧のチェックを受けて おくと安心です。

 

 

 

 

⑥手・足・関節のトラブル

手や足、関節などがぎくしゃくして、 動きが悪くなることが。

自己免疫疾患のリウマチの可能性も

 

女性ホルモンのエストロゲンは、皮膚や爪、髪のコラーゲンを増やすほか、関節のコラーゲンを増やして動きを滑らかにする「潤滑油」のような役割も果たしています。そのため閉経して女性ホルモンの分泌がなくなると、手や足、関節などがぎくしゃくして、動きが悪くなることがあります。

 

また、免疫を安定させることもエストロゲンの働きのひとつ。エストロゲンが減少すると、自己免疫疾患の発症リスクも高まります。その代表格であるリウマチは、女性は男性の4倍多く発症するほか、リウマチ関連の膠原病は、もともと女性に多い疾患です。

 

このような体質を持っているかどうかは、血液検査で調べることが可能です。気になる人、身内で発症者がいるという人は、一度検査を受けておくといいでしょう。

 

 

 

 

次回は、⑦気力低下・うつ ⑧ドライシンドロームについて詳しくご紹介します。

 

 

イラスト/内藤しなこ 取材・原文/上田恵子

 

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