暑いねー
本当に暑いですねー
と、何度言ったことでしょう
漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です。
それでも、もう立秋
秋はそこまできています。
これだけ暑いと
冷たいものをたくさん飲み、
冷たいものをたくさん食べた
冷房のよく効いたオフィスでの仕事。
家でもエアコンをつけなきゃ、
眠れない
すごく暑いから
冷房も強くなり、、
氣づいたら「冷房病」。。。。!?
その先には
3つの「ふ」。。!
「冷房病」とは
夏の暑い日
冷房に長時間あたっていたり、
暑さと冷房の繰り返しにより
身体の冷え・だるさ、関節痛などの症状が出る。また、急激な気温変化に体が適応できず
自律神経のバランスが乱れがちになること。
具体的には、
○暑すぎる外、冷えすぎの建物の中
↓
自律神経の乱れ
昼間はだるく眠く、夜眠れない
↓
不眠 (ふみん)
○強い冷房により、身体の芯が冷える
↓
代謝が落ちる
そんなに食べてなくても
体重が増える、むくむ
↓
太る(ふとる)
○冷房でお肌乾燥・だるさが続き
↓
氣力低下、風邪をひきやすい、
治りにくい、やつれる
↓
老ける(ふける)
これは、
や、やばい!!!
心当たりある、という方
今なら間に合う
漢方養生と漢方薬
まず、冷房は28度設定(プラスマイナス1度くらいに)
冷気が肌に当たらないように。
オフィスなどで、難しい場合は、
カーディガン、フリースなどで、冷気から
身を守る工夫を。貼るカイロも使って。
そして、
①冷たいものは摂らないこと
②お風呂(湯船)に入ること
(のぼせる方は足湯や半身浴を)
③1日3食食べること(夕食は食べ過ぎない)
④一日1回は、汗をかくこと
⑤靴下をはくこと
⑥腹巻きもおすすめ
⑦かかと上げ60回
⑧温灸をする
次は「冷房病」に効く漢方薬をご紹介!
そして、漢方薬
特に「不眠」が気になる方には、
●柴胡桂枝乾姜湯
(さいこけいしかんきょうとう)
冷え症、頭部の発汗、口の乾きがある方の不眠症、神経症、動悸、息切れなど。体を温め、精神を安定させる働きがあります。
●加味逍遙散
(かみしょうようさん)
更年期のさまざまな訴え、不眠、冷えに。
など
特に「太ってきた」 ことが氣になる方は
●桃核承氣湯
(とうかくじょうきとう)
比較的体力があり、のぼせて便秘しがちな方の高血圧に伴う頭痛・肩こりなどを改善します。血液の流れを良くし、代謝を上げ、ホルモンのバランスをととのえる働きがあります。
●防已黄耆湯
(ぼういおうぎとう)
比較的体力がなく、疲れやすくて汗のかきやすい方の水ぶとり。肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみなどを改善します。余分な水分を尿として体外へ排出し、水分の代謝を調整する働きがあります。
など
特に「老けた」と、感じる方は
●補中益気湯
(ほちゅうえっきとう)
体力や元気がない方の疲労倦怠、食欲不振、などに。体力と気力を補い、胃腸機能をたかめる働きがあります。たるみをアップする効果も!
●人参湯
(にんじんとう)
体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすい方の下痢、嘔吐、胃痛などを改善します。体の内部より温めて痛みを鎮め、胃腸機能をたかめる働きがあります。
●鹿茸(ろくじょう)
雌鹿の幼角。漢方では、古くから生命活動の根幹とされる「腎」を補う優れた強壮生薬。生命力アップ。
免疫調整作用やホルモン調整作用、利尿作用、造血作用などの効果も。
など
「冷房病」の原因は
冷えがベースにあります。
まずは、常に優しく温めていくことが大事です。
そして、
規則正しい生活を。
漢方では、
〈冬病夏治〉(とうびょうかじ)
–冬の病を夏治す–
という言葉があります。
夏の8月にお灸をし温めることで、
冬の病いを治していく。
健やかな夏は
気持ちよい秋を連れてきてくれる。
そして、
その先の冬も元氣で。
「冷房病」今からケアを!
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
漢方カウンセリングルームKaon
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