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冷房病の3つの「ふ」~不眠・太る・老ける~に心当たりありませんか?

樫出恒代

樫出恒代

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。
美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)
OurAgeインタビュー「信じていなかった漢方の力に救われて、この道を究め続ける薬剤師」はこちら

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暑いねー
本当に暑いですねー
と、何度言ったことでしょう

 

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です。

 

 

それでも、もう立秋
秋はそこまできています。

 

これだけ暑いと
冷たいものをたくさん飲み、
冷たいものをたくさん食べた

 

冷房のよく効いたオフィスでの仕事。
家でもエアコンをつけなきゃ、
眠れない

 

すごく暑いから
冷房も強くなり、、

 

氣づいたら「冷房病」。。。。!?
その先には
3つの「ふ」。。!

 

 

「冷房病」とは
夏の暑い日
冷房に長時間あたっていたり、
暑さと冷房の繰り返しにより
身体の冷え・だるさ、関節痛などの症状が出る。また、急激な気温変化に体が適応できず
自律神経のバランスが乱れがちになること。

樫出さん 冷房病

具体的には、

 

○暑すぎる外、冷えすぎの建物の中

自律神経の乱れ
昼間はだるく眠く、夜眠れない

不眠 (ふみん)

樫出さん 不眠

 

○強い冷房により、身体の芯が冷える

代謝が落ちる
そんなに食べてなくても
体重が増える、むくむ

太る(ふとる)

樫出さん 太る

 

○冷房でお肌乾燥・だるさが続き

氣力低下、風邪をひきやすい、
治りにくい、やつれる

老ける(ふける)

樫出さん 老ける

 

これは、
や、やばい!!!

 

心当たりある、という方
今なら間に合う

 

漢方養生と漢方薬

 

まず、冷房は28度設定(プラスマイナス1度くらいに)
冷気が肌に当たらないように。
オフィスなどで、難しい場合は、
カーディガン、フリースなどで、冷気から
身を守る工夫を。貼るカイロも使って。
そして、

 

①冷たいものは摂らないこと
②お風呂(湯船)に入ること
(のぼせる方は足湯や半身浴を)
③1日3食食べること(夕食は食べ過ぎない)
④一日1回は、汗をかくこと
⑤靴下をはくこと
⑥腹巻きもおすすめ
⑦かかと上げ60回
⑧温灸をする

 

 

 

次は「冷房病」に効く漢方薬をご紹介!

そして、漢方薬
特に「不眠」が気になる方には、

 

●柴胡桂枝乾姜湯
(さいこけいしかんきょうとう)
冷え症、頭部の発汗、口の乾きがある方の不眠症、神経症、動悸、息切れなど。体を温め、精神を安定させる働きがあります。

 

●加味逍遙散
(かみしょうようさん)
更年期のさまざまな訴え、不眠、冷えに。

 

など

 

 

特に「太ってきた」 ことが氣になる方は

 

●桃核承氣湯
(とうかくじょうきとう)
比較的体力があり、のぼせて便秘しがちな方の高血圧に伴う頭痛・肩こりなどを改善します。血液の流れを良くし、代謝を上げ、ホルモンのバランスをととのえる働きがあります。

 

●防已黄耆湯
(ぼういおうぎとう)
比較的体力がなく、疲れやすくて汗のかきやすい方の水ぶとり。肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみなどを改善します。余分な水分を尿として体外へ排出し、水分の代謝を調整する働きがあります。

 

など

 

 

特に「老けた」と、感じる方は

 

●補中益気湯
(ほちゅうえっきとう)
体力や元気がない方の疲労倦怠、食欲不振、などに。体力と気力を補い、胃腸機能をたかめる働きがあります。たるみをアップする効果も!

 

●人参湯
(にんじんとう)
体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすい方の下痢、嘔吐、胃痛などを改善します。体の内部より温めて痛みを鎮め、胃腸機能をたかめる働きがあります。

 

●鹿茸(ろくじょう)
雌鹿の幼角。漢方では、古くから生命活動の根幹とされる「腎」を補う優れた強壮生薬。生命力アップ。
免疫調整作用やホルモン調整作用、利尿作用、造血作用などの効果も。

 

など

 

 

「冷房病」の原因は
冷えがベースにあります。
まずは、常に優しく温めていくことが大事です。

 

そして、
規則正しい生活を。

 

 

漢方では、
〈冬病夏治〉(とうびょうかじ)
–冬の病を夏治す–
という言葉があります。
夏の8月にお灸をし温めることで、
冬の病いを治していく。

 

 

健やかな夏は
気持ちよい秋を連れてきてくれる。
そして、
その先の冬も元氣で。

 

「冷房病」今からケアを!

 

 

 

注:漢方薬については

漢方専門の医師や漢方薬剤師

漢方アドバイザーなどにご相談・

カウンセリングの上お飲みください。

 

 

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