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「貯金箱」と「貯氣箱」、漢方ではどちらも大事。あなたの「貯氣箱」減っていませんか?

樫出恒代

樫出恒代

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。
美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)
OurAgeインタビュー「信じていなかった漢方の力に救われて、この道を究め続ける薬剤師」はこちら

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最近は同窓会に顔を出すと、話題になるのはもっぱらこれから先(老後)のこと・・いつのまにかそんな年に。。

 

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です。

 

 

同年代の友人が集まると
「体調のこと」
「親のこと」 「家のこと」
「仕事のこと」
「美容のこと」etc

 

どお?
これからどうする?
先のことが見えないわ?
私どうなっていくの? 等々、
ついついそんな話になります。

 

 

暑い夏も終わり
やがて秋を・・

 

更年期の次には、いつかは老年期が訪れます。

 

その時に、
そして今も
大切なのは

 

「貯金箱」「貯氣箱」

樫出さん ぶたちゃん

貯金箱にできれば、お金は
たくさんあった方がいい

 

何をするにもやっぱり、お金は大事なもの。

 

どこに行くにも、何かするにも、
動くためには、お金は必要。

 

 

でも、お金だけ沢山たくさん
あればよいのかな?
貯金箱がいっぱーいでも、何かがなければ
動けない。

 

それは何か?

 

それが「氣」

 

「貯氣箱」(ちょきばこ)に
たくさんの「氣」を貯めておいた方がいい

 

お金が沢山あっても
どこかへ旅をしよう!という「氣力」がなければ動けない。
新しい趣味も、始めようという「氣力」がなければ始められない。
お友達を誘ってランチに行こうと思っても、
レストランを探す「氣力」が足りなければ
めんどくさいから、いいや、ってなってしまう。

 

 

その大切な
「貯氣箱」はどこにあるか?

 

漢方では、「腎」(じん)にあると
考えるのです。

 

「腎臓」という
臓器そのものを指すのではなく
〈氣をたくわえ、発育・生殖を主る〉
「腎」という〈はたらき〉を指すのです。

 

更年期世代は腎のはたらきが低下しやすい世代にはいってきます。

 

 

疲れやすい・物忘れ・思考力低下・耳鳴り・
目のかすみ・足腰のだるさ・排尿異常・むくみ・口、のど、皮膚の乾燥感・手のひらや足の裏のほてりなど

 

 

こんな症状は「腎」からの
お疲れのサイン。

 

貯氣箱の、氣が減ってきている、ということなのです。
貯氣箱とは、氣を貯めてところ、と私は考えています。

 

 

 

貯氣箱に気を貯めるには? 方法は次のページへ。

例えば食べ物からでも
「貯氣箱」をいっぱいにすることができますよ。

 

そんな時に食べ物でおすすめなものは、

 

○松の実、桑の実、クコの実、くるみ、黒い食べ物(黒豆、黒米、黒キクラゲ、黒ごまなど)海苔、昆布、山芋、もち米、蓮の実、銀杏、牡蠣、

 

他には身体を温めるもの
生姜、シナモン、羊の肉、牛肉、鶏肉、エビなども。

 

 

生活習慣も「貯氣箱」を満たすためには
大切です。

 

○早寝
○冷やさないように
○くよくよしない
○まず自分を大事に
○好きなことをする

 

 

漢方薬では、「氣」を補い、
腎の力を補う「捕腎薬」を。

樫出さん 六味丸

●六味丸(ろくみがん)

〈地黄、山茱萸、山薬、沢瀉、牡丹皮、茯苓〉
疲れ、排尿異常(頻尿、夜間尿など)むくみ、ほてり、乾燥などに。

 

●杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

〈六味丸+枸杞子、菊花〉
疲れ、排尿異常、ほてりなどに加え
かすみ目、視力低下、目の乾燥、首のコリなどにも。

 

●知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

〈六味丸+知母、黄柏〉
疲れ、排尿異常、ほてりなどに加え
のぼせ、いらいら、不眠、皮膚のかゆみや炎症、夕方以降の症状悪化、発熱などに。

 

●八味地黄丸(はちみじおうがん)

〈六味丸+桂枝、附子〉
冷え、寒がり、夜間尿、頻尿、かすみ目
疲れ、腰痛、耳鳴り、高血圧、糖尿などに。

 

●鹿茸(ろくじょう)

〈鹿の雄の幼角を乾燥したもの〉
腎の力をつけ、強壮、滋養、増血、免疫力を正常にするなどの効果がある。

 

 

「貯金箱」は
それぞれの考え方と方法で
しっかり貯めてね。

 

「貯氣箱」は
食べ物や生活習慣、漢方薬などにより
腎を養うことで充実させて。

 

バランスを大事にするというのは、
漢方の基本の考えでもあります。
「貯金箱」と「貯氣箱」
どちらも大事。

 

どちらかひとつで生きているわけではないのです。

 

いつもいつでも
やりたいことができる
素敵なパワーを備えて

 

新しい季節〈秋〉を
充実した季節にしましょうね!

 

 

 

注:漢方薬については

漢方専門の医師や漢方薬剤師

漢方アドバイザーなどにご相談・

カウンセリングの上お飲みください。

 

 

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