外反母趾やかかとの痛みなど、アワエイジ世代に多い足の痛み。今回は、その痛みに関わる足のタイプや足の筋肉について解説します。
4.更年期にトラブルが出やすくなる「足の不調」
あなたの足はどのタイプ?
[ニュートラル]
足の裏に適度なアーチがある、いわゆる普通の足。トラブルの少ない、ニュートラルな足の形
[扁平足]
立っているときに、土踏まずが地面に接している状態の足を指します。足の骨で正しく体重を支えることができなくなり、深刻なトラブルに発展することも
[ハイアーチ]
ハイアーチとは、土踏まずが高い状態の足を指します。体重が均等に分散されず足指の付け根の部分に圧がかかるため、その部分に痛みが生じることも
【足のおもな筋肉】
腓腹筋
足首と膝をまたぐ、ふくらはぎの最も浅い部分にある筋肉。足にかかる体重を動かす強い筋肉で、ジャンプなど瞬発的な動きをするときに働きます
ヒラメ筋
腓腹筋の1層深い場所に位置する筋肉。幅が広く平坦なヒラメのような形をしています。膝の曲げ伸ばしにかかわる、重要な筋肉
アキレス腱
腓腹筋とヒラメ筋を、かかとの骨にくっつけている腱。人の体の中でいちばん強い、最大の腱。歩いたり飛び跳ねたりする際に必要な大切な腱
足底腱膜
足の5本の指の付け根からかかとまで、足の裏に膜のように張っている腱組織のこと。足の縦のアーチを支える、大切な役割を持っています
次回は、足の専門医・川股弘治先生に、最新の足トラブル治療法についてお話をお聞きします。
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/上田恵子