左右の足のあちこちに痛みを併発しているライターKが、不具合を改善すべく、日本で唯一のポダイアトリスト(足の専門医)である川股弘治先生が主宰するポダイアトリーに駆け込みました! その体験ルポをご紹介します。
4.更年期にトラブルが出やすくなる「足の不調」
1回の診察に40分。
自由診療ならではの丁寧さ
最初に異変を感じたのは今から5年前。右足の3番目と4番目の指の間に異物感を覚えたことをきっかけに、足裏のピリピリした痛みや、足の甲のしびれが現れるようになりました。近所の整形外科では、レントゲンを撮って湿布を出されただけ。仕方なく履いていて楽な靴を探して不調をやり過ごしていたところ、今度は左足にも不具合が。足の外側が痛み、次第に足首や膝の外側、股関節にまで痛みが広がってきたのです。困り果てて、ネットで見つけた「足の専門 東京ポダイアトリークリニック」に駆け込みました。
川股弘治さん
Koji Kawamata
うれしかったのは、1回の診察に40分かけて丁寧に診てもらえたこと。左足外側の痛みは亜脱臼とのことで、手技で治療してもらい、オルソティック(矯正用インソール・前回記事参照)を作りました。オルソティックはスニーカーに入れ、初日は1時間だけ着用。翌日から1時間ずつ矯正時間を伸ばしていきます。最初は違和感があったものの、今ではかなり慣れました。
指摘されたとおり歩き方に気をつけるほか、足首の可動域を広げるストレッチも実践。まだ左足首の痛みと右足指のしびれがありますが、前よりも楽になってきました。痛みを気にせず歩ける足にするため、頑張ります!
続いて、ポダイアトリークリニックでの流れをご紹介します。
問診で足の悩みを相談
足のどこにどんな痛みがあるか、いつ頃から症状が始まったのか詳しく説明。普段履いているスニーカーも持参し、かかとの減り方などを先生が確認
立ち姿を前から撮影
足首に歪みはないか、左右のバランスはどうか、前から足を撮影。「歪みは重症ではありませんが、長年の歩き癖の影響が出てきていますね」
立ち姿を後ろから撮影
後ろからも撮影。「左足首にケガをしたことは?」と聞かれ、15年前に取材先の階段でコケ、足首を捻挫したことを思い出す。1カ月近く痛かった!
足裏の状態をチェック
足裏の状態をチェックする台に乗って、問題がないか確認。自分の足の裏をここまでクリアに見たのは初めて。現在はタコやウオノメ、傷の類はナシ
歩く際の体重移動をチェック
足裏の重心のかかり具合をチェック。専用のマシンの上を普段通り歩いて、歩き方を確認。板の上に足が乗るよう、タイミングを合わせるのが難しい
チェックはまだまだ続きます。
モニターで確認
足の裏のどこに圧がかかっているか、いないかが一目瞭然。左右のアンバランスさにびっくり! 左足のプロネーションに問題ありとの診断が
痛みのある箇所を触診
足裏の外側の痛みを診察。関節の一部が亜脱臼していることがわかり、正しい位置に戻す手技を施していただく。このあと両足の超音波マッサージも
超音波で血流をチェック
あまりに足が冷たいので、血流に問題はないか超音波でチェック。幸い血液の流れは良好とのことでホッ。このマシンで動脈硬化や不整脈もわかるそう
私のオルソティックが完成!
診察の結果、オルソティックとパッドで治療をすることに。オルソティックは、当日持ち帰れるセミオーダーのもので1万円。パッドはひとつ500円前後
[右]足が冷たい人に。アキレーン コールドフィート ウォーミングクリーム。
[左]関節など痛みのある部位に塗る、天然ハーブを配合したイギリス製のサボナマッスルオイル。手のこわばりやリウマチにも。
いずれも東京ポダイアトリークリニックで購入可能
足の専門
東京ポダイアトリークリニック
東京都港区新橋5-34-7 第2三栄ビル3F
☎03-6875-2970 ※完全予約制
診療時間/10:00~12:00、13:00~18:00、土曜10:00~15:00
㊡日曜、祝日 ※自由診療 初診¥7,980
次回は、足の不調を改善する5つの習慣についてご紹介します。
撮影/織田桂子 イラスト/内藤しなこ 構成・原文/上田恵子