HAPPY PLUS
https://ourage.jp/kounenki_no_chie/43317/

40すぎの肌荒れ、あれが原因「瘀血(おけつ)」

樫出恒代

樫出恒代

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。
美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)
OurAgeインタビュー「信じていなかった漢方の力に救われて、この道を究め続ける薬剤師」はこちら

記事一覧を見る

前回につづき 今回も「血」のおはなし

 

 

前にいらしたお客様

とってもきれいな方

夏なのにスカーフしっかり巻いて。

わたしの前でおもむろに

そのスカーフをはずす

 

首に赤みのある吹き出物が

びっしり

 

どこに行っても治らない

どうにかなりませんか、と。

 

これはつらいだろうな

 

 

 

肌荒れは気持ちも荒れます

落ち込みます

 

 

 

お肌とこころはつながってて、

お肌は内臓の鏡で

いろんなことを教えてくれるところ

見えるところに

吹き出物というかたちで出て

あなたのからだ、こんな感じに

なってるけど、

どう?って

あなた、ちゃんと氣づいてる?

って、

メッセージくれます

 

 

 

でも、ひとりでもんもんと考えても

わからない

肌荒れによいと書いてあるもの

食べてみても

なんだか、よくならないの。

悪化するような氣もして、、

 

そこで、私たち漢方アドバイザーは

舌を見る

そうか、やっぱり

原因は「瘀血(おけつ)」

 

樫出さん イラスト 瘀血

 

瘀血とは簡単にいうと血がドロドロになっている状態

 

瘀血という言葉、もうご存知の方も多いと思います。

血液はさらさらと淀むことなく

流れている状態がもちろんよくて

ドロドロで詰まりやすくなれば

流れなくなり

全身に酸素や栄養分を運べなくなりますね。

このお客様のお話をよーくお聞きしますと

⚫︎目の下にクマができる

⚫︎生理痛がひどい

⚫︎ときどき頭痛がする

⚫︎肩こりは慢性化

⚫︎知らぬ間にあざができてる

⚫︎便秘がち

⚫︎足は冷えるがのぼせやすい

⚫︎急に汗が出る

 

これらはまさにすべて

「瘀血」の症状

 

きれいなお肌の最大の敵

女性のからだの最大の敵

更年期障害の最大の敵

それが「瘀血」です

 

 

でも、現代の女性のほとんどが

「瘀血」を抱えている

なぜかというと

出産回数の減少ー出産で古い血がでる

コンビニ食などの過食

ストレス過多

運動不足など

 

 

肌荒れ、シミ、更年期障害になりたくなかったら、

漢方薬で「瘀血」を出しちゃおう。

 

漢方では「駆瘀血剤(くおけつざい)」

という、「瘀血」を出してくれる

優れものがあるのです。

この「駆瘀血剤」は漢方にしかないもの。

だから、予防ができるのは、漢方よ!

 

冒頭の吹き出物のお客様に

お出しした漢方薬は

「駆瘀血剤」の代表選手

「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」

でした。

なんと、めきめき良くなられ、

3ヶ月後にはスカーフなしでもOKの

すべすべお肌になりました。

そして、1年後には他の症状もほとんど

よくなりました。

 

樫出さん イラスト 首湿疹

 

 

へーそうなんだ、いいな〜、

わたしも飲んでみたいなって、思ったら

まずは自分の瘀血度を見てみて。

舌をみる、

これはだれでもどこでもできる

漢方的健康診断のようなもの

「舌診(ぜっしん)」

 

ベーって力を抜いて、出した時の舌の色が

紫っぽい?

舌の裏をひっくり返して見て

静脈がはっきり浮かんでない?

これが瘀血サインです。

 

瘀血は他にも

子宮筋腫、子宮内膜症、月経不順、

腰痛などの痛み、高血圧、動脈硬化、

静脈瘤、イライラ、怒りっぽいなどの

症状にも関与します

転ばぬ先の杖って、大事。

転んでから探しても

自分に合うものはなかなか見つからないから。

漢方薬も同じ。

症状が出てからより、

できたらその前に予防しておきましょうね。

未来のきれいと元氣のために

「瘀血」は早めにさようなら〜〜

 

ほかの「駆瘀血剤」も参考のために。

 

便秘がひどい方で体力ある方は

○桃核承氣湯(とうかくじょうきとう)

 

疲れやすくイライラや落ち込みがちな方は

○加味逍遥散(かみしょうようさん)

 

貧血気味でむくみやすく疲れやすい方は

○当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

 

(漢方薬はぜひ、漢方アドバイザー等にご相談の上 服用くださいませ)

漢方カウンセリングルームKaon

http://kampokaon.com/

 

 

 

 

 

 

 

MyAge

大人のからだバイブル vol.2 「痛み知らずの体になる!」

OurAgeの人気記事が1テーマムックに!
何度も読み返せる保存版OurAgeです。

MyAge
試し読み Amazon Kobo 7net

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

トラブルが出やすい肌におすすめのデリケート肌向けスキンケア! 期間限定でマイルドなモイスチャークリーム3本が付いたお得なセットが販売中なのでお見逃しなく!

トラブルが出やすい肌におすすめのデリケート肌向けスキンケア! 期間限定でマイルドなモイスチャークリーム3本が付いたお得なセットが販売中なのでお見逃しなく!

PR
<前の記事

<前の記事
第8回/老けたね、と 言われたら

次の記事>

次の記事>
第10回/【番外編】 おとなの修学旅行でリフレッシュ。新潟のハーブランドシーズンへ

この連載の最新記事

「更年期の手指の痛みや不調」におすすめの漢方とツボ

第152回/「更年期の手指の痛みや不調」におすすめの漢方とツボ

【更年期の漢方の選び方】「もっと強い漢方薬ないですか?」と患者さん。強い漢方、弱い漢方って?

第151回/【更年期の漢方の選び方】「もっと強い漢方薬ないですか?」と患者さん。強い漢方、弱い漢方って?

【更年期の漢方】咳やのどのつまり、疲れ、シミが気になったA子さんを公開 漢方カウンセリング!進め方と結果は?

第150回/【更年期の漢方】咳やのどのつまり、疲れ、シミが気になったA子さんを公開 漢方カウンセリング!進め方と結果は?

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル