行ってきました〜。アメリカの大学に通う息子の卒業式。以前このコラムでお約束したように日本人母としてビシッと着物で決めましたよ!外国のホテル の部屋で一人で着物を着るので、予行演習が必要と考え、発つ前日に全く同じコーディネートで、友人の主宰するお茶会に参加しました。会場は上野の国立博物 館の裏手にある応挙館という素敵な場所。日本を代表する茶人の1人、三井物産創始者の益田翁が国に寄贈したもので、部屋の壁全体に円山応挙の絵が描かれて いて、益田翁はこれを自宅の茶室として使用していたそうです。というわけで和装一式をトランクに詰め、翌日羽田からサンフランシスコに飛び立ちました。
超 ラッキーなことに、いえ、きっと神様がそうしてくれたのだと思いますが、地味なホテルなのに部屋には何と床から天井までの特大鏡が付いているではありませ んか!!まさに着付け用の姿見。翌日は9時からのセレモニーに参加するため6時に起床、髪を作って、お化粧をして(着付け中に襟にファンデーションがつ くのを防ぐため、お化粧は耳の付け根まででストップするのがポイント!頬の下、アゴは着付けが終わった後にファンデーションを塗ります)、姿見を十分に 利用して着物を着ました。
8時前には仕上がり、息子と合流して、数々の名コンサートが開かれた歴史あるUC BerkeleyのThe Greek Theaterに向かいました。でも野外セレモニーは何と寒かったこと!そしてアジア人は一杯いるのに日本人の何と少ないこと!やはり日本の存在感は確実に小さくなっている・・・卒業式に参加した感動よりも、このことを強く感じました。
以前のコラムには式に参加して、着物のまま、息子の寮の一階に置いてある古いグランドピアノで「荒城の月」と「ショパンのノクターン」をひくのが目標と書きましたが、残念ながらその日は実現できませんでした。
でも次の日は普段着でしたが目的を敢行〜!
ピアノの出来は???
でも息子の友人の若い男の子たちから「Coo〜l」と言われると悪い気はしませんよね〜(笑)