TBS「爆報!THEフライデー」(7/3放送)は、お陰様で素晴らしい反響を頂きました。私自身も若き日にテレビで活躍していたシーンや、3年前の愛川欽也さんとの再会ビデオを見る事が出来、とても嬉しかったです。
さて、友人から「白金の日本家屋に住む友人が家を売ってマンションに移るので、着物を処分するから見に来て」というメールをもらいました。着物は買う時には数百万、数十万するものですが、売る時には箪笥まとめて「ウン万円」になってしまう世界です!百万円のケリーバッグの中古が元値より高くなったり、中古のシャネルスーツがまだまだ数十万円する市場とは違います。その方も義母様から引き継いだ桐の箪笥7竿にぎっしり詰まった着物を身内で整理した後、わずかなお金と引き換えるよりは、喜んで着てくれる人に持って行って欲しいと思われた気持ちはよく理解出来ます。
そこで姉と姉の仲間の女医さんとで伺いました。姉は科学のジャーナリストとしてバリバリと働きながら、商社マンの奥さんだったのですが、義兄が突然キャリアチェンジし、2年前から某国大使になったため、今は大使夫人です。けれど姉は義兄には付いて行かず、イベントの時だけ某国に通っています。日本の某国大使夫人としては初めての形のようですが、ヨーロッパなどの大使は単身も多いそうです。ちなみに某国のアメリカ大使は女性で旦那様がそれについて来ている形だそうです。
立場上着物を着る機会がとてつもなく増えたので、今回はとても嬉しいお話だったのですが、言ってみれば残り物をいただくわけですから、全く期待せずに伺いました。ところがです、この義母様のお父様は院展の大スポンサーだった方で日本を代表する芸術家達のパトロンでした。ですから写真にあるように義母さまの打掛はなんと横山大観が下絵を描いたもの!そしてお嫁入り道具の黒留袖も大観が松を描きました。義母さまは美しく、おしゃれで、一生を着物で通した方だったそうです。だからどれも素敵!
これが美術館に寄贈したお義母さまの打ち掛け。横山大観が下絵を描いています❗️
お義母さまはこの下に目にも鮮やかなオレンジや若草色のお着物を着ていらっしゃいます。コーディネートの感覚が全く違う時代ですね。
これも大観による黒留め袖の絵柄
予想もしない素晴らしい展開に伺った3人は狂気乱舞?元々着物持ちの2人はかなりの量の着物をゲットし、管理の大変な着物は数セットあれば十分と考える私は数点の帯と着物を頂きました。なんか夢のような話でしょう!今や私はかなりの着物持ちです。
これが私が頂いた帯
どれも素敵でしょう!