漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です
高い空を見上げて
雲の流れを感じて
足元に落ちた
枯葉や木の実に
秋を感じるこの頃です
五感がすべて研ぎ澄まされて
びんびん感じるようになるのが、
「秋」
だからこそ
きれいな紅葉に感動したり
少しのことでも落ち込んだり、と
気持ちがアップダウン。
こころ、忙しくなります。
その上、季節の変わり目で
大氣が不安定なので、
風邪をひいたり、疲れがとれなかったり、と
身体も不安定。
こころと身体はつながっているから
身体に症状がでてるけど、
ほんとはこころからのサインということはよくあります。
まさに漢方的な見方です。
先日も漢方カウンセリング中に、
お客様が
「最近、こころ折れました」
と、涙がぽろり。
「一生懸命やったのになぁ」と。
こころが折れる時って
どんな時?
何かを一生懸命やったとき、
それでも、思うような結果がでない時 、
ですね。
一生懸命にだれかを思い
一生懸命に相手のためにと働き
一生懸命に完璧をつくし
一生懸命に祈る
それでも、思いがとどかないと
氣づいた時
こころが折れる
「何をやってたんだろ、わたし」
って思って
自分を責めたり
相手を責めたりしてしまう。
一生懸命にやればやるほど
ポキっと折れるかもしれない。そして
つらく、苦しいかもしれない。
でも、それでも自分。
生きてるあかし。
漢方は人をまるごとみる。
人は完璧な存在ではない、
それが前提です
だから、時には、
こころが折れてもいい、
一生懸命できた自分を認めてあげたらいい。
なりふり構わず
一生懸命になれる自分がいたこと
それを認めてあげてほしいです。
人は一人で、生きていけない
だから、まわりに助ける人がいたり
漢方があなたの底上げして、ちからをつけてくれたりすることが
必要なのです。
こころは折れても、
また
復活します。
漢方には、生き方の基本がある、
とわたしは思っています。
「氣・血・水」でわかる、バランスとめぐることの大切さ、
自分を大事にすること、
だれかをよろこばせること、
だから、自分も嬉しくなって
それがめぐり、つながること
そして、自分を
ジャッジしないこと
きっと、神様もあなたをジャッジしないはずです。
身体もこころも不安定なこの時期、
ありのままの自分をもっと愛してあげてください。
素直に自分のことを認められない時、
漢方薬もちからになります
例えば
○不安が強くて体力もなく眠りも浅い方
漢方的には血虚タイプ
→加味帰脾湯(かみきひとう)
○のどに何かつまった感じがして不安が強くいろいろなことが氣になる方
漢方的には氣滞タイプ
→半夏厚朴湯 (はんげこうぼくとう)
などなど
どうぞご相談ください。