桜が咲いて
嬉しくて
ついつい桜の花を見ながら歩いていたら、
木にぶつかってしまった
春の夜。
痛かったけど
きれいだった。
ついでに満月も。
空をみる回数
ふえた春の日です。
漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です。
春はイライラ
あったかい日とまだまだ寒い日
この温度差で私達、特に
更年期世代は、ホルモンバランスが崩れ
自律神経が乱れます。
桜や木蓮の花の色に合わせて
一足早く春らしく、薄着になったら
意外に、冷える。
足元は冷え、上半身は熱をもちやすく、
冷えのぼせ、のような感じになりやすい。
熱は上に上がるものだから、
頭に熱、ということは、
イライラしやすい春なのです。
イライラ
不安
肩こり
不眠
疲れやすい
そんな症状がでたら、ぜひ、
試してほしい漢方薬があります。
漢方薬には、
顆粒タイプや錠剤や生薬のままなど、さまざまなものがあります。
この時期ぜひおすすめなのは、
ちょっとめんどくさいけど、
生薬を煎じて飲んでみること。
おすすめの漢方薬
「加味逍遙散」(かみしょうようさん)
聞いたことのある方も多いかもしれませんが、
更年期症状でのファーストチョイスとも言われています。
最近は病院でも漢方薬を出す先生も多いようですね。
● 更年期世代である
● 氣分にむらがある
● 訴えが多い(文句が多い)
● イライラしやすい
● 不眠・眠りが浅い
● 急に暑くなり汗が出る(特に顔や頭)
● 疲れやすい
● 肩こりバリバリ
こんな方に合う漢方薬です。
“煎じる”となぜいいのか? その理由は次のページで!
“煎じる”となぜいいのか?
それはやはり
生薬そのものを煎じることで、有効成分がしっかり抽出されるこから。
そして、もうひとつ
香りを感じられるから。
漢方では香りも効果の一部です。
漢方もアロマテラピー。
加味逍遙散の中には、薄荷(ハッカ)が配合されていて、
すっきりとしたよい香りがします。
薄荷には、漢方の効果として
胃腸に芳香性健胃、解熱、発汗作用があり、
メントールのさわやかな香りで
氣分すっきり、氣の流れもよくなります。
漢方薬を”煎じる”時間がすごく好き、という方がいらっしゃって、
その香りだけで、イライラが治っちゃうくらいです、と。
〈基本の煎じ方〉
⑴鍋(土鍋・ホーローなど、鉄はだめ)に
水を600ccいれ、漢方薬1日分をいれる。
⑵中火にかけて、沸騰したら、弱火にする。
⑶そのまま煎じて、半分くらいの量になるまで、約40分くらい煮る。
⑷火を止め、漢方薬を取りだして
出来上がり!
(煎じ終わった生薬はいつまでも鍋に入れておかないこと)
できた漢方薬を1日2〜3回に分けて飲む。
お得ポイント!
さらに生薬は
お風呂にいれて、薬湯にしてくださいな。
よく温まります。
そのあとも捨てないで。
干して乾かして植物の肥料にしてください。
自然のサイクルをまわして
最後は土に還してあげて。
またきっと巡って来ます。あなたのもとへ。
春、自分のために
少し時間をかけて
めんどうなことをして
漢方薬を楽しんでみてください。
素敵な春を。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。