前回はオーストリア大使帰国パーティーについて書きましたが、6月は夏休みで母国に帰る在日外国人のパーティーラッシュの月です。今週はごく親しい友人を招いてのブラジル大使夫人のランチにお招きいただきました。
12:30に同じアパートに住む古くからの友人でイタリア人のロザンナと可愛いお花のアレンジメントを買って伺いました。今回のゲストは7人、ロザンナとフランス人が3人、私を含め日本人が3人です。まずはサロンでapéritifをいただきました。最近の傾向ですが、マダム達は健康志向かダイエットか運転のためか、私以外にアルコールを頼んだ方は皆無(でも本場のカイペリーニャはメチャメチャ美味でした!)。
大使夫人から今回のゲストのご紹介を受け、約30分程度歓談します。その間ふたりのバトラーが私たちの周りを静かに回ってフィンガーフード(温かい塩味のチーズサブレとオニオンとルバーブのカナッペ)のサービスをしてくれます。そして孟宗竹が美しいテラスの席に移動です。
この公邸は日系ブラジル人建築家ルイ・オオタケ氏によって1983年に建てられました。高低差のある土地を木々の緑を効果的に使って広々と感じさせ、ドラマチックで清々しい空間を仕立て上げています。次に夫人が今日のテーブルの席順を決めます。私はロザンナとアート写真のプロデュースでパリと東京を往復するキャロリーヌの間に座りました。
今年1月に開催した我がフジヤマシスターズのディナーショーに10人以上の在日外国人が来てくださったので、彼女たちの間では私は「シンガー」になっているようで(笑)、ここでも嬉しい事に「すごく楽しかったという評判なので、次回は私も是非声をかけて欲しい」とおっしゃってくださいました。ランチでは政治の事などシリアスな話題はなく、国際版女子会といったところ。皆様日本の歴史や文化に大変詳しく、日本人の私は度々冷や汗が・・・。
メニューは前菜がトマトのゼリー寄せ ゆで卵のファルシー、メインがボイルミート、人参といんげんのソテー添え(サイドにライスとブラジル特有の豆煮込みフェジョン)、デザートはお手製のパッションフルーツケーキとコーヒーでした。それぞれが大変美味しく、また自然体のおもてなしと皆様の知的でウィットに富んだ会話が最高でした。こういう機会は本当に勉強になります!