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今こそ「おすすめしたい精油」があります。老けないための「更年期から始めるシニアケア」

吉川千明

吉川千明

1959年生まれ

美容家、オーガニックスペシャリスト

自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、スパ、漢方、食にいたるまで、ナチュラルで美しいライフスタイルを提案

オーガニックビューティの第一人者として知られる

 

OurAgeインタビュー「美容の世界をあらゆる角度から学び、最高の知識で女性を救いたい」はこちら

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吉川千明さんがおすすめしてくれる、更年期世代の不調を助けてくれる「精油」とは。生活に取り入れたい香りのお話です。

吉川千明です。こんにちは。
今日は、「気分を良くする香り」について書こうと思います。

 

吉川千明さんの香りのお話

私は、この夏、「女性ホルモンなきあとを補う精油学」、「未病のためのセルフケアー認知症編」と2つの精油のクラスを持ちました。久しぶりに、大真面目に、どっぷりと精油のことを語りましたが、今、まさに、改めて、私達女性に精油が必要だと、感じたからです。

 

なぜでしょうか?

 

それは、精油の香りが脳に直接良い刺激を与えることができるからです。
本来は、植物が自分と自分の仲間たちの生存、存続のために作り出している精油成分が私たち「ヒト」にも応用できるからです。

 

精油はただの良い香り、ではありません

鼻から入った香りは、「大脳辺縁系」という脳の古い部分に直接働きかけます。「大脳辺縁系」は、「命のエンジン」とも呼ばれ、本能、情動、情緒、睡眠、記憶、自律神経系に関わっています。

 

この「大脳辺縁系」をうまく手繰れるかどうかは、今後の健康の質に直結しています。特に、更年期と更年期以降、老年期の私達には、万に一つのセルフケア!と私は思っています。

 

「脳」が生き生きしていることはとても大事なのです。

 

さて、復習です。
更年期の不調の原因は大きく分けて2つでした。

女性のホルモンの急激な減少がもたらす「脳のパニック」と「急激な老化」です。

 

冷え、火照り、急な汗、イライラ、メソメソ、不安感、不眠、物忘れ、集中力の欠如、取れない疲れや首肩の酷いこりなど、「脳のパニック」によるメンタルや自律神経系の不調に精油が役立ちます。

 

老年期のうつ気分にも精油がいい。

そして、閉経後、ポスト更年期、老年期の女性の弱みは2つ。
「脳」と「骨」。

 

認知症にかかるリスクも、男性よりも2倍近く高いと言われていますが、女性ホルモンなきあとは、女性が年を取るとは、気分がうつになりやすく、気持ちが晴れない。そして、筋骨が弱くなるということです。

 

年を取って、うつにならない、というのは、とても大事なことです。抗うつ作用というのは、精油の得意分野です。

 

そして、2024年5月24日付で「日常的に精油を使っている人の脳機能は若い」という研究データが出ています。読んで見てください。

 

 

話しが長くなりました。
「気分がすっきりする香り」があるよ!ということです。

 

精油にはたくさんの種類がありますが、今回は、私も大好きで、とにかく、すっきりと気分が良くなる香りを2本、選びました。

 

これからも精油のことも書いていくつもりです。

 

少しづつ、あなたの木箱を良質な精油で埋めていってください。
木箱がいいのは高温と湿気、紫外線から精油を守るためです。

 

気分を良くする精油 その1
/ジュニパーベリー(ヒノキ科)

気分を良くする精油 その1/ジュニパーベリー(ヒノキ科)

キーワードは「浄化」。針葉樹の実、果実を蒸留して取ります。

 

すっきりとした針葉樹の森の香りですが、スパイシーさの中に果実らしいフルーティさを残しています。お酒のジンの香りづけに使われていて、香りを嗅いだら『ああ!あれだわ。』と思い出していただけると思います。男性的な香りでもありますが、むしろ、そこが素敵です。

 

かつて、中世のヨーロッパでは、疫病が流行った時にはサイプレスやこのジュニパーで病室を燻蒸したそうです。

清々しい、そしてとてもパワフルでセクシー。気分をすっきりと落ち着かせてくれる大人の香りです。大きな樹木の大きなオーラを感じます。

 

ジュニパーの枝、葉を蒸留してものもありますが、果実、ジュニパーベリーをお求めください。風邪をひきやすいあなたにもお勧めです。

 

精油のお勧めの使い方

ムエット(試香紙)に1滴つけて、香りを嗅ぐ。深く嗅ぐ。
ムエットについた香りを持ち歩きましょう。

精油のお勧めの使い方/ムエット(試香紙)に1滴つけて、香りを嗅ぐ。深く嗅ぐ。

 

精油のお勧めの使い方

*精油はものを溶かします。溶けやすいものの上は避けて1滴ドロップしてください。

 

朝、洗面所の洗面ボールに栓をして、ぬるま湯を注ぎ、精油を1滴垂らす。
立ち上る湯気を嗅ぎながら、メイクをしましょう。良い1日が始まります。

朝、洗面所の洗面ボールに栓をして、ぬるま湯を注ぎ、精油を1滴垂らす。

 

キッチンで
キッチンのシンク周りの水気を拭き取る時に、ステンレスやホーローの上に1滴垂らしペーパータオルで拭き取ります。香りが広がりますし、残ったペーパータオルが良い香り。ポンとゴミ箱に捨てれば、お部屋も良い香り!

 

 

気分を良くする精油 その2
/マジョラム(シソ科)

気分を良くする精油 その2/マジョラム(シソ科)

キーワードは「スローダウン」。

私は、マジョラムが大好き。料理でも良く使う有名なハーブですが、ローズマリーとも違う、スパイシーななかに心地よい甘味を感じます。

 

この精油は、すっきりとしていて朝向きの香りなのですが、成分にうっとりとした花の香りの要素を持ち、気分を鎮めることに役立ちます。神経を強化し、疲労と過緊張の繰り返し、ストレス関連症状、不安、不眠にとても良い精油です。

 

眠れない人の夜の精油に向いています。
落ち着きを取り戻し、心拍数を下げたい時に向いています。
鼻の通りも良くしてくれます。頭が重い人にもお勧めします。

 

朝も夜もムエットにつけて、深い呼吸で香りを嗅いでみてください。

良いことが起こりますよ!

 

<精油の選び方と保存法>

精油は生き物です。高温多湿を避けて保存してください。

私も香水、フレグランスが好きですが、ここでは一般的なフレグランス、人工香料や合成のアロマオイルは除外します。
セルフケアに使うのは、自然の植物の香り、精油、エッセンシャルオイルに限定します。

 

精油は、学名、産地、抽出部位の書かれたものをお求めください。

精油は生き物です。高温多湿を避けて保存してください。

少しづつ種類を増やして、木箱に保存できればベストですね。

 

お家に余っている古いものがあるかもしれませんが、酸化が進んだあまり古いものはお勧めできません。フレッシュな精油にパワーが宿ります。半年くらいで使いきってください。

 

 

さあ、女もこれからよ。

すっきりした、くっきりとしたこの後の人生を送っていきましょう。
植物の生き生き感、艶かしさはあなたをいい女にする!

 

断言致します!

 

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