カラカラのお天氣の今年の冬
実家のある新潟市は
1度も雪かきしなかった、と。
漢方ライフクリエーター
漢方薬剤師の樫出恒代です
ある朝、お天氣の良い日。
起きて、窓を開け
いろいろ
忙しく朝の準備していたら、
いきなり、目がかゆい、かゆい!
手が目にいく、かいてしまう
こすってしまう
「あーかゆい!かゆい!」
そのあと、くしゃみが連続で。
「ハークション!!クション、クション、クション!クション」と、連続5回。
なにこれ?と、思っていたら
「花粉症かもね」と、家族が冷たく
言い放った。
えーーー?!
そんなことないと、言いたいけど
そうかも!?と
思う自分もいて。
自分は花粉症ではない(なかった?!)けど、
花粉症の漢方薬の話はみなさんに
よく話しているから、
ここぞとばかり
試してみよう!とすぐに思った。
まずは、この目のかゆみをなんとかしたい
こんな時は、
「葛根湯(かっこんとう)」だ!!
目がかゆいとおっしゃる方に
すぐに飲んで!と飲んでもらうと
だいたい平均15分〜20分で
かゆみと赤みが収まるのを
何度もみてきた。
本当によく効くなぁ、と思っていた。
今度は自分の番だ。
さぁ、葛根湯をお湯で溶かして
熱々をいただきます。
葛根湯は身体を温めるものだから、
熱いお湯で飲むことが必須です。
ふぅふぅ〜
ぐびぐび。
まぁまぁ美味しいな。
ここのところ、葛根湯はほとんど飲んでなかったなぁ、などど思いながら
飲みきる。そして、温めるためもう一杯の
熱いお湯を飲み。。
結果は、、、
15分ほどで、目のかゆみはなくなった。
目は楽になった〜!
葛根湯は、風邪のひき始めに飲むものと
思われますが、それも正解。
でも、葛根湯の効能は
もっとあって・・
首から上の炎症(結膜炎・角膜炎・中耳炎・扁桃腺炎・リンパ腺炎など)頭痛・肩凝り・首凝り・上半身の神経痛、じんましん、乳腺炎などにも効果的なのです。
古典落語に 「葛根湯(かっこんとう)医」があります。
頭が痛いという患者に「それは葛根湯がよい、葛根湯を出そう」。「お腹が痛いのです」という患者には「それは腹痛だ、葛根湯を出そう」。
付き添いの人にも「付き添い? 暇でしょ、では葛根湯を飲みなさい」という具合に、どんな病氣でも葛根湯を出してしまうヤブ医者の話。
でも、まんざらヤブでもなくて。
身体を温めて、汗をだすという
はたらきをする葛根湯は、
さまざまな不調を改善することも可能なのです。
〈注意:汗がすでに出ている場合には飲まないでください。また、体力がない、食欲がない時もやめてください〉
さて、目のかゆみはなくなって
よかったのですが、、、
葛根湯飲んでから40分ほど。
もう仕事に行かないと。。でも、まだ、
くしゃみ鼻水が出てる。
そこで、今度は
「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」
これは
冷えがあり、くしゃみ、水っぽい鼻水が止まらない時に。涙、痰、鼻汁、汗など
分泌過剰な方によいのです。
こちらもお湯で溶かして飲みます。
レモンティーみたいな
酸っぱさがあります。
これもまぁまぁ、美味しいな。
これまた、飲んでから
20分くらいで、鼻水は止まってきた。
あー楽になった。
これで、仕事もばっちりです。
と、仕事していて、
夕方になると、今度は
鼻水がタラーと垂れてくる。
だから、グズグズと鼻水をすすってしまう。
これには、
「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」
本日、3処方目。
こちらもお湯に溶かして
のみます。
これもまた、20分ほどで効果が。
こちらの処方は、
冷えがあり、鼻炎、鼻汁がたれる、
めまい、頭痛、風邪の初期でも、後半でも用いられる。体力の無い方むき。
今回は、実際の私の体験談(個人の感想です)
いわゆる〈漢方の対症療法〉
速攻漢方です。
○目のかゆみに 葛根湯
○水っぽい鼻水に 小青竜湯
○たらたら垂れる鼻水に 麻黄附子細辛湯
もうひとつ
○鼻がつまるときに
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
もそんな時におすすめです
このあと、次の日は
症状はまったくなく。。。
本当に花粉症か、と問われると❓ですが、
その日はとてもたくさんの花粉が
飛んでいたと、敏感な花粉症の方がおっしゃっていたので、その日は花粉症だったのでしょう。
これだけ
症状も変わるから、
その時に合う漢方薬がお手元にあるといいですね。
でも、やはりお薬ですから、
副作用もないわけではない。
今回わたしが飲んだ漢方薬に含まれる〈麻黄〉という生薬は
エフェドリンという成分のため、
気管支拡張、興奮作用、などがあり、
動悸がすることもあります。
だから、ぜひ
一度、漢方の専門家に
ご自分の体質をみてもらうことをおすすめします。
今回はまさに、速攻漢方
対症療法のレポートでしたが、
本来は根本治療も必要です。
なぜ?そうなったのか?
〈私の場合は連日、いただいたあまりにも美味しいたくさんのチョコレートを食べ過ぎたせいかもーーー〉
以前のコラムにも書きましたが
花粉症を自分で悪化させないための3ヶ条
1. 水分をとりすぎない
2. 刺激物をとりすぎない
3. 冷やさない
こちらも大切。
まず、養生。
自分を守るのは、自分。
漢方の力をつかって
強い自分を保っていきましょう。
花粉症に負けないでね!
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
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