蒸し暑くなってきましたね
よく眠れていますか
漢方薬剤師、漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です
先日
漢方カウンセリングにいらした方が
「50年間生きててはじめてなんです」
え、はじめて?どんなこと?
「目覚まし時計より前に目がさめるんです」
あー、そうなんだ。。。
「ベッドに入ってあっという間に寝て、
気づいたら朝というのが、当たり前だったのに。。。」
当たり前だったのに、、、。
「目指し時計より前に目が覚めるだけでなくて、
夜中にもふっと目がさめる
たとえば、いつもと同じ12時に寝ても
3時とか、4時とかに目が覚めるんです」
それは、トイレにいきたくて
目が覚めるのではなくて?
「そうでもないんです。でも
目が覚めたから、いっておこうかと思っていくと案外、尿はでるんです」
なるほど。
そのあとは眠れますか?
「やっぱりすぐには眠れなくて。。。
何度も寝返り打ったりしてるうちに
うとうとと。。」
で、朝
目覚まし時計のアラームより
早く目が覚めちゃうんですね。
「だから、なんだか寝た氣がしない、
疲れが取れない
昼間も眠くなったり。。。
でも、寝付きは悪くないから
不眠症というわけではないんですよね?」
ここのところ、
漢方カウンセリングにいらっしゃる方だけでなく、わたしの周りでも
《夜中に目が覚める》
という方が多くなったような氣がします。
50歳のこの方
不眠症ではないんですよね?
と、心配なさってますが、
不眠症とは、寝付きが悪いだけでなく
このように夜中に目覚める
中途覚醒や、昼間の眠気が強い
朝目覚めた後もまだ眠い
嫌な夢をよくみる
眠り足りないような氣がする
このような症状も、実は
不眠症といえます。
そして、今回の
《夜中に何度も目が覚める》
こんな症状、漢方では
〈氣〉力が落ちて
寝続ける力が無くなっている
と、考えるのです。
更年期になり、女性ホルモンのバランスが乱れると
イライラしやすくなったり
心配ごとが頭から離れなくなったり
何もかも面倒くさくなったり
いきなりぼっと熱くなって
汗が出たり
関節が痛くなったり
痒みがでたり、、、、
そして、今までより
なにかと
疲れやすくなった自分に氣づくこと、
ありませんか?
イライラしたあとに、
あーなんか疲れた
考え事しても
あー疲れた
いきなり熱くなり、汗がでても
あーなんでまたーいやだなぁ
と、疲れてくる
知らず知らずのうちに
疲れがたまる
そうすると、
生きるためのエネルギー「氣」は減ってきて、
眠る力
寝続ける力も落ちてくる
もちろん、
いろんな考えごと
悩みや心配も多くなるのが、
更年期のころです。
そのことによる不眠もあります。
でも、その場合は、どちらかと言うと
寝付きが悪くなる傾向が。。
今回の漢方カウンセリングにいらした方は
特に疲れも感じないし
今まで通り仕事もできてるし
とおっしゃっていましたが
月経はもうここのところ数ヶ月
きていない
急に熱くなることがある
イライラしやすくなった
などの症状とともに
少し食欲が落ちていて
食べる氣がしないことがある
確かに以前より
あー疲れたーって言ってるかも、と。
そして、
「寝続けることも〈氣〉エネルギーがいるんですね。いつのまにか、氣が減っていたことに
氣づきました、ふぅー」
漢方の考えでは、足りなくなってきた
「氣」を直接、増やしていくことだけでなく
「血」を増やすことで「氣」を増やしたり
〈氣と血と水〉のバランスをとることで
エネルギーレベルが上がり
ぐっすり朝まで眠れるようになることがありますよ。
まず、おすすめは
漢方のお茶
人参+なつめ+菊の花
人参で氣を補い、なつめで血を補いつつ
精神安定効果、菊の花はリラックスさせてくれるので、この3つはぐっすりブレンド。
漢方のお茶〈Kaon茶〉には
この3つが入ってますので、
手軽に飲めます。
漢方薬については
例えば
○加味帰脾湯(かみきひとう)
疲れやすく、よく夢をみる、貧血気味、胃腸が弱いなど
○酸棗仁湯(さんそうにんとう)
心身ともに疲れがあり、のぼせイライラなども
○加味逍遥散(かみしょうようさん)
更年期の女性ホルモンバランスの乱れから
イライラしやすい、考えこむ、寝付きも悪いなど
○人参養栄湯(にんじんようえいとう)
氣と血を補い、巡りをよくする
食欲もなく、元氣がでないなどに
(他にもいろいろありますので、
ぜひ、漢方に詳しい医師、漢方アドバイザーなどにご相談くださいね〉
いつのまにか、私たちの
身体が変わってきて
変化がおきてくることがありますね。
夜中に目が覚めるなんて、なかったとか。。
それは、けっして
悪いことではなくて
「氣づき」のひとつ。
そこで自分に合うものを見つけて
少しでも楽に
なれたらいいですね。
更年期は、自分をみて、
いたわって、よしよししてあげましょう!
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
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