今どきはフェムゾーン専用のケアアイテムが続々と登場してきていますが、「2010年にサロンを始めたころは海外から輸入された商品しかなかった」と、日本初のデリケートゾーン専門美容サロン『ピュビケアサロン白金台』のオーナー、得田姉妹。
「当時はアンダーヘアは陰毛と呼ばれていて、日本ではフェムゾーンをお手入れするのは特別なことだと捉えられていました」とは、姉の由美子さん(写真右)。
〈デリケートな部位だからこそ、お客様にはもっと安心できるアイテムを使いたい〉と試行錯誤していたお二人に訪れたのは、〈経皮吸収が高い部位だけに、安全な成分でつくられた商品が必要はなず〉と考えていたナチュラル・オーガニックなアイテムを展開する「たかくら新産業」との運命の出会い!
同じ理想を掲げる同士としてタッグを組み、2012年にフェムゾーンブランド『ピュビケア オーガニック』を共同開発。以来、幾度かの改良を重ね、6月1日(木)にさらにパワーアップしてフルリニューアル発売しました。
使って納得! 私たち世代こそ専用のソープが必要なのかもしれない…
実は私自身(57歳)も、フェムケアが注目され始めた数年前は、専用のソープを使うのは「ちょっと意識高い系」というイメージを持っていました。だって、それまではボディソープで一緒に洗うのが当たり前だと思っていたし、それが不自由?不具合?とは認識できていなかったんです。そのため、せっかく使い始めたフェムソープを使わなくなったことが一時期あって…。
それが、徐々に乾きが加速(涙)しているような、ショーツがすれるってこういうこと!?と、不快な思いをする日もしばしば。フェムゾーンに対して洗浄力が高すぎる普通のソープでは負担、を実感。というか、フェムソープを使っていたときの快適さを体験していたことで、あらためて必要性に気づけたのかもしれません。
その点『ピュビケア オーガニック』はフェムゾーンに最適なpH値の弱酸性で設計。デイリーに続けやすいリーズナブルプライスなのも大きな魅力です。
(左から)
フェミニン シフォンソープ
ローズ&イランイラン、ジャスミン&ネロリ、キンモクセイ&アプリコット 全3種 各220mL・¥2,530
天然成分100%でオーガニック成分高配合なのはそのまま、「キンモクセイ&アプリコット」の香りが仲間入り。そしてフェムゾーン特有のアンモニア臭にアプローチするデオドラント成分NONIを新配合。
さらにこだわったのは、ポンプの構造。以前の泡(左)と比べると違いは一目瞭然、プシューッと押すだけでふわっふわの泡が出てくる仕組みになっています。
初代は、手にとったら泡立てるというひと工程が必要なリキッドソープだったのだそう。その後、使いやすさを追求して泡タイプに改良。さらに今回、形状が複雑なフェムゾーンをより洗いやすいよう進化させたのだとか。なるほど、実際に使ってみるとふわっふわの泡だとソフトな肌あたりで、フェムゾーンを包み込みながらやさしくすみずみまで洗うことができます。
フェミニン メディソープ 220mL・¥2,750
膣カンジダにも有効な特許成分ホロトキシン含有エキスを配合したこちらのソープもリニューアル。デオドラント成分NONIを配合して消臭力UP & 新ポンプでふわっふわ泡を実現。さらに、抗真菌作用のあるレモンマートル&ティーツリーも配合。
社会問題とも言われるほど膣カンジダに悩まされる人が増えている現代。私自身も、寝不足な日が続いたり、抗生物質を処方されたときなどに膣カンジダ発生〜(!)の経験が何度か。繰り返すことが多いだけに、こんなソープで予防できるとは心強いっ。
フェミニン マッサージミルク 125mL・¥2,750
洗浄後の保湿アイテムはブライトニング成分プラカシーオイルとビルベリー果実エキスを配合して黒ずみ対策を強化。
フェミニン メディバーム 15mL・¥2,090
乾燥やかゆみ、かぶれ対策のこちらも鎮静成分シナモンバーグを配合してパワーアップ。
以前のクリームタイプからバームに変更してより気になる部位に密着するテクスチャーに。携帯に便利なサイズです。
発表会では、世界フェムケア事情についてのお話も伺うことができました。
「ヨーロッパではビデの隣に専用ソープが置いてあり、ケアをすることが習慣になっています。一方で、台湾、中国、そして日本などの東アジアはケア後進国とされてきました」とは、ピュビケア姉妹の妹、美奈子さん(一番最初の写真左)。毎日お風呂に入るから清潔という背景があるものの、近頃は中国がフェムケア先進国になってきているそうで「卵子エイジングなど、テクノロジーを駆使した研究や商品開発が一気に進んでいます」とのこと。
でも、日本だってフェムケアに対しての意識がどんどん変わってきていますよね。OurAgeでもフェムケアに関する記事は注目度が高いし、この『ピュビケア オーガニック』のように頼れるメイドインジャパンの存在もあります。
今後、ますます乾燥などのお悩みが増えてきたとしても、こんなお役立ちアイテムを気軽に買える時代になったわけです。
快適な毎日のために、早速その使い心地を試してみませんか。
取材・文/佐藤素美