HAPPY PLUS
https://ourage.jp/kounenki_no_chie/feminine-bladder-care/341844/

最近よく聞くフェムケア。まず何をすればいいの?すぐにできるフェムケアの基礎の基礎

「フェムケア」という言葉をよく聞くようになりました。そもそもフェムケアって何をすること? 面倒なことはしたくない、高価な製品はちょっと、という人でもすぐにできるフェムケアの基礎の基礎を女性泌尿器科医の二宮典子先生に聞きました。

Q. 最近よくフェムケアと聞きますが、何をすればいいの?

A. 優しく洗い、しっかり保湿することが基本です

 

「更年期になると腟まわりにいち早く起こるのが乾燥です。特に小陰唇とその内側の粘膜に潤いがなくなり硬くなります。こうなると陰部がかゆく感じたり、入浴中やお風呂上がりにひりひりすることも。

 

◆フェムゾーン

フェムゾーンのイラスト

自分のフェムゾーンを見たことがありますか? 腟まわりは顔よりも老化が早いともいわれています。

 

とてもデリケートな状態なので、トイレでゴシゴシ拭かずに、尿はそっとペーパーを押し当てるようにします。またお風呂で体用のボディソープでゴシゴシ洗うのも禁物。指の腹で大陰唇と小陰唇、腟の入り口をなぞるようにして、お湯でそっと洗います。力が入りすぎないように立って洗うのがおすすめ。お風呂上がりはたっぷりのワセリン(もしくは専用の保湿剤)で保湿をします」

 

毎日、そっと洗って保湿する…そのケアを実践したいですね

 

◆保湿オイル

モア ゴールド ミニ

入浴後、清潔なフェムゾーン(外陰と腟前庭)に塗布。オーガニックエクストラヴァージンオリーブオイルをベースに100g中、エストラジオール2.0㎎配合。全身に使用できる保湿オイル。

 

モア ゴールド ミニ 30㎖ ¥5,445/ホルモードオリーブ研究所

 

フェムケアで大事なこと

  • ・トイレでゴシゴシ拭かない
  • ・お風呂でゴシゴシ洗わない
  • ・お風呂上がりに保湿する

 

Q. 脱毛したらフェムゾーンの黒ずみにびっくり!

A. 年齢とともに色は薄くなります

 

「最近は色や形を気にする女性が増えました。その理由のひとつがVIO脱毛(陰毛をレーザーなどで処理すること)の流行です。これを行うと、大陰唇や小陰唇が目立つので気になるのでしょう。特に黒ずみを気にする人が多いのですが、もともとの肌色と摩擦や乾燥による色素沈着が原因。

 

きついガードル、ストッキング、パンツなどで締めつけないことが大切。私は夜寝るときはノーパンを推奨しています。閉経後はメラニン色素が減り、自然と色は薄くなるものなので、あまり気にしすぎないで!」

 

Q. フェムゾーンのにおいおりものの変化が気になります

A. 通気性が大事。おりものシートの常用が一因の場合も

 

「フェムゾーンには多くのにおいの元があります。おりもの、尿、便、汗、細菌など。においを回避するには、清潔を保つことは重要です。しかし、そのために洗いすぎるのも禁物。肌や粘膜を健康に保ち、においを防いでくれるよい常在菌も減ってしまいます。

 

またおりものシートで覆うと、摩擦や乾燥を助長し、さらに細菌の温床になるので常用はNG。更年期にはおりものの量は減り、無色でほぼ無臭なのが普通です。黄色くにおいが強い場合は性感染症の可能性があるので婦人科を受診しましょう」

 

 

GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)の問題はこれからもっと相談しやすくなります。「女性泌尿器科」がめっちゃ頑張っているんです!(二宮典子先生)

 

 

二宮典子
二宮典子さん
女性泌尿器科医
公式サイトを見る
Instagram

二宮レディースクリニック院長。泌尿器科専門医・指導医、性機能専門医、漢方専門医。最近注目されているフェムケアやGSMにいち早く取り組み、婦人科、泌尿器、性機能、外見のコンプレックスなどの、相談しにくい悩みにも対応。下ネタ医療系YouTuberとしての顔も持ち、若い世代から更年期世代、シニアまで幅広い層に人気

 

 

イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子 山村浩子

 

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

PR
<前の記事

<前の記事
第6回/「更年期の始まりとわかる症状は?」「更年期なのかがわかる自宅用検査キットとは?」…

次の記事>

次の記事>
第8回/【更年期】女性ホルモンを分泌するのは卵巣。子宮を取っても更年期症状が出るわけでは…

この連載の最新記事

【更年期】骨密度を上げる3大栄養素「カルシウム、ビタミンD、ビタミンK」の働きと適切な摂取量は?

第45回/【更年期】骨密度を上げる3大栄養素「カルシウム、ビタミンD、ビタミンK」の働きと適切な摂取量は?

更年期に起こりがちな不眠悩み。薬に頼らず改善させる方法は?

第44回/更年期に起こりがちな不眠悩み。薬に頼らず改善させる方法は?

【更年期の気分の落ち込み】婦人科で受けられるメンタル不調の治療法とは

第43回/【更年期の気分の落ち込み】婦人科で受けられるメンタル不調の治療法とは

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル