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【53歳】医療従事者ですが、軽い認知症の母の面倒がおっくうになり自己嫌悪に陥ります/高尾美穂先生の更年期相談室

産婦人科医・高尾美穂先生に、読者の悩みをお聞きします。今回は、認知症の母親への対応に悩む医療従事者の方からの質問です。

 

認知症の母の介護

Q.

母が軽い認知症で、私が家事をすべてやっていますが、イライラしやすく、疲れるとおっくうに感じ、そんな自分が嫌になることも。医療従事者なので、仕事でミスしないようにという緊張もあり、何に対しても手抜きができない性格です。たまに理由もなく泣きたくなります。婦人科で薬をもらっていて、気分転換もしているつもりですが、ほかにできることはあるでしょうか。(53歳・医療従事者)

 

A.
手抜きができない性格を変えて、自分がしなくてもいい部分は誰かに頼みましょう

「ご自身でも自覚があるようですが、“何に対しても手抜きができない性格”が、災いしています。まずはこれを変えないと解決しません。医療従事者のようなので仕事ではその性格を生かしていいと思いますが、それ以外の部分については、自分で完璧にやろうとせず、“これくらいでOK”という考え方にして、許容範囲を増やすことです。特に親の世話はずっと続けていくことですから、無理をすると続かなくなります。ソーシャルワーカーなど他の人に任せられる部分は任せるようにして、自分が気分転換をする時間もつくりましょう。そのほうが継続できると前向きに考えて、人の力を借りましょう」

 

 

※この企画で取り上げた悩みは、2022年7月28日〜8月10日にWebマガジンOurAgeで募集したものです。

 

 

【高尾美穂先生ってどんな人?】

・高尾美穂
・高尾美穂さん
産婦人科専門医
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イーク表参道副院長。産婦人科専門医。さらにスポーツドクター、ヨガ指導者でもあります。産婦人科医になったのは「一人の女性の体を、初潮を迎えたとき、生理痛やPMSで悩んだとき、恋愛をして性交渉のことで悩んだとき、妊娠・出産のとき、更年期、閉経後と、人生を通して長く診ることができるから」だそう。診療のかたわら、NHK「あさイチ」への出演をはじめ、多数のメディアやSNSで情報を発信。音声配信アプリstand.fmの番組「高尾美穂からのリアルボイス」ではリスナーの多様な悩みに回答しています。著書に『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)など。脳外科医の夫あり

 

 

撮影/高尾美穂<アイキャッチ背景写真> 取材・原文/和田美穂

 

 

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